南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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老化とは地味に付き合い続けるもの(ふくらはぎの貨幣状湿疹)

早いもので・・という表現もどうかと思うのだけれど、僕も60歳にもうすぐ手が届くところまできた。老化・・という言葉は当然理解していたけれども、目や耳の衰えから、病変にいたるものまで色々と実感できるものができてくると、否応なく老化を感じることになる。実感として。残念だけど仕方がない。

で、タイトルにもある「貨幣状湿疹」だ。これ、ふくらはぎから始まって、徐々に上体に広がっていたのだけれど、皮膚科に3軒ほど通ってみたが治らず。先日、高血圧の薬をもらったついでにかかりつけの内科医に相談したら、「この辺だったら・・いや、全国レベルで凄い医師がいる」とのことで、紹介状を書いてもらった。実は、この医師とはこういったやりとりが今までも何回もあって、たくさん紹介状を書いてもらっている。紹介してもらった医師はどの科でも良好でとても感謝している。

閑話休題

病状がひどい時に写真を残しておけば良かったのだが無いので、これは治療後一週間くらい経過したものだ。もうずいぶん回復してる。

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当初は色ももっと濃く、中心部分が硬化気味。それにも増して痒みがひどくて、寝ていても気付かずに掻いていて足が血だらけっていう朝を迎えたことも何度もある。今回は、病院だけではなく医師まで指定しての紹介状だ。とにかく優秀な方だとのことで(あとで調べてみたら、確かに経歴も錚々たるものだった)、それなりに期待しつつも、今まで3軒も回ってダメだったので少し不安を抱えつつの受診。内科主治医が言うには「病状を触診なんかでジックリ診なくても、パッと見ただけで診断してくれると思うよ」とのことだったのだが、まさにその通り。ふくらはぎを見てひと言。「老化による血行不良によるものだね」と。おぉ、初めて言われた、そんなこと。痒みに関しては内科でアレルギーの薬が処方されているので、いただいたのはワセリンにステロイドを混ぜた塗り薬だけ。それを風呂上がりに毎日一回塗布するだけだ。あとは、血行を良くするために温める、着圧ソックス(持ってる)のようなもので過度にならないよう気を付けて圧力をかける、風通しをよくする、散歩を適度にする(足が悪いので無理をするなとのこと)というアドバイスも追加された。それは当然守っている。

今までどの病院でも治らなかったのに、2日目には痒みも治まって、一週間も経ったら赤みが残るだけになった。名医っているのね。さすがに感心しましたよ、マジで。

僕は皮膚が弱くて赤みはかなりの期間残るのだろうが、もうあとは普通のスキンクリームで良さそうだ。他の病院では、やれ真菌だの石鹸を使うななど(もともと皮膚が弱いの石鹸の類は使えない。コロナ禍のアルコール消毒にもひどく苦しんでいたりする)、さまざまな塗り薬も効かなかったのに、アッサリと快方に向かった。老化による血行不良は結構怖いことは知っていて、それが動脈瘤やら血栓を作って場合によっては生命の危機にもなる。分かっちゃいたけれど、こういうケアは常日頃から地道に必要なんだなと感じた経験であった。これから老化への対応が日常になっていくんだな・・と実感するとともに、お二人の医師に感謝です、はい。