南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

2021年で良かったこと

毎年だと年末になると「今年良かった買い物」とか「今年良かった映画」とか書いていたのだけれど、アレコレ振り返ってみても、今年はあまりそういった個別のことは思い出さない・・というか、ない。ただ、良い出来事は意外にたくさんあって、今回は昨年一年のそういった部分を思い出してみよう。

1.DUCATI MONTERをオーダーしたこと

今年はやっぱりこれだろう。年齢を重ね、ヘルニアや体力の衰えを感じていたこの数年。思い切って行ったヘルニアの手術が思った以上にうまくいき、60歳という年齢近くに最後にやりたいことってなんだろう?と考えた時に「バイクへの復帰」だった。このタイミングで以前から欲しかったDUCATIから新型のMONSTERが発売されたこと(足が着くってのが重要で)、経済的にも余裕が出てきたことが大きかった。実際の試乗については先日のエントリーにあるが、最後のバイクとしてこれ以上はないだろう。納車までまだまだ時間がかかりそうなので「良かったこと」ということにした。

2.サブスクでドラマを見まくったこと

コロナ禍ということもあって外出が減り、車は買い替えたけれどあまり出番もなく、この一年で一番多くの時間を費やしたのはサブスクでのドラマを観たことだろう。映画ももちろん良いものはあったが、ドラマは・・特に海外もの・・はとても良かった。いくつか挙げてみると以下だろうか。

  • STORENGER THINGS(これはドラマとの出会いのキッカケという意味合いが強かったかも)
  • MODERN FAMILY
  • BREAKING BAD
  • GAME OF THRONES

海外ドラマが良いと思ったのは、演出、演技がメインだろうと思う。日本の映画はシチュエーションをセリフにし過ぎると思う。例えば小説を読んでいれば、文章を重ねるたびに頭の中にその情景が構築され、その中でキャラクターが動き出すという世界観の膨大さがあると思う。海外ドラマでも似たようなものを感じる。セリフがなくても、コストをかけた背景、よく練り込まれたストーリー、そしてなんと言って下手だと思える人がひとりもいない、各演技者の演技の上手さだろう。セリフだけではなく、ちょっとした表情、間の取り方で人物の持つ感情や性格的背景を読み取ることができる。正直、邦画とここまでの差があるのかと驚愕すらした一年でもあった。驚くべきは、それはPIXSER辺りのアニメですら表現されている点だと思う。コンピューターで処理された映像ではあるが、その中に折り込まれた感情の豊かさにはひたすら舌を巻く。

敢えて難点を言えば、ドラマは尺が長いせいか、途中、冗長でダレてしまうものも少なくなかった。そんな中でも上記4作は個人的には出会えたことを幸運と思える作品だった。特に「MODERN FAMILY」何度も楽しめるという意味もあって、ちょっと気分が落ち込んでいたら、すぐに見返したりしている。日本もこのレベルに達してもらいたいものだと感じた。

その他にも昔観て気に入っていた作品に再び出会えることもあった。これも大きなメリットのひとつだろう。

3.(コロナ禍での)リモートワーク

理由はどうあれ、リモートワークが推進されたことは業務そのもの、それによる経済的側面で非常に大きかった出来事だ。ヘルニアが悪化していた時期もあって、仕事の復帰はもう無理だと諦めていたところだ。これがなかったら手術にも踏み切れなかったし、日常を取り戻すことさえできなかったと思う。もちろん、それによる経済的不安の解消もある。コロナで苦しんでいる人たちが多くいるのは承知しているが、僕にとっては僥倖と言っても良いできごとだった。残念な点ももちろんある。実家に帰省ができなくなったこと、旅行が極端に減ったこと、単純に人混みに入ることができなくなった、亡くなった方々もいることを考えれば「良かった」とは言えないことなのだが。

あぁ、そうだ。リモートワークのための出費が多かったのは少しマイナスな部分だと思う。業務に必要なものは社費で賄ったが、例えば、「より快適な」部分を突き詰めると個人的な趣味に近い部分もそこそこあって、これに対する出費は少なくなかったと思う。マイナスと言えば、単純に外出が減り、運動不足になっている点もあるだろうが、目に見えやすい部分としては経済面が大きかったと思う。それでも仕事ができないことに比べたら微々たるものだが。

4.細かい買い物も一応あったことはあった

例年、多く紹介している部分だが、今年は以下くらいだろうか。

  • iPad Pro/iPhone 13 mini
  • AVアンプの更改とスピーカーの増設
  • 若干のスマートホーム化
  • 小説を多く買った

まあ、せいぜいこのくらい。紹介するまでも無いかなと。敢えて言えば、AVアンプとスピーカーは、映画の視聴環境をかなり改善できたと思う。Apple製品はいつもの更改周期だっただけのことである。ウクレレはその前の年に購入したKoAloha Soprano Longでほぼ満足してしまい、新規追加は無し。小説は多く買ったがこれも大した出費じゃなかった。基本的に漫画は読まないってのもあるのかも。通勤時間が無くなり、疲れが減って読む意欲が増えたことも要因のひとつだろう。

5.実は買わなくなったものがたくさんある

むしろこちらの方が大きい。経済面でのメリットはかなり高かった。

  • CD/Blu-Rayの購入が極端に減った
  • 巣ごもりで外出時の出費が激減
  • ヘッドホンやプレーヤーの買い控えが無くなった(外出しないから)
  • PC離れ(Macも買い換えなかった)
  • 服を買わなかった

一番は、コロナ禍において自身の意識が変わったことが大きいとは思う。が、上記4つは年間のかかっていたコストで言えば、はるかに想像を超えていたと思う。それこそ、年間で言えば100万円を超えているんじゃないかな。Blu-rayなんかは、音質を求めた時には今でもディスク版を購入しているが、数は激減している。「サブスクでも満足かな・・」と思えるものも、今までだったら購入していたからだ。それはCDにも言える。ただ、映画やドラマについて言えば、初期の頃よりも音質はかなり向上している。帯域による音の痩せみたいなものはどうしようもないが、それでも、単体で聴いていても不満足さはない。これは素晴らしいことだと思う。

6.端的に変化の非常に大きかった一年であった

もうこの一文で良いだろう。逆の言い方もできる。日常における日毎の変化が極端に減ったという言い方もできるからだが、個人的には基本的なメリットの方が大きかったと言える。発言としては不謹慎だとも思うが。もちろん、今年はコロナも落ち着いて、もっと自由な毎日が戻ってくることは当然期待している。だって、やっぱり不自然じゃん?今の生活ってさ。みなさんはどんな一年だったでしょうか?