南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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自宅の施錠をよりスマートに(Qrio Lock)

この製品、確か最初はクラウドファンディングで発表されたと思ったんだけど、その時から気にはなっていた。なにせ信頼できるのかどうか?がひとつ、もうひとつは価格が高いこと。単純に製品の開発/製作/販売などのコストがが価格に見合っているかというよりは、「これを使っていかに便利を手に入れられるか?」という点において疑問があったからだ。それに、ネットの評判もあまり芳しくないってのもあるかな。まあ、ネットの情報はあまりアテにならないが。

結局購入したんだけど、どうして買ったのか?と言えば、息子(以前にも書いたが養子)の自宅に設置されていて、それを見たウチの家族が欲しそうだったこと、そもそも、僕は片手に杖があるわけで、自動で開け閉めができることにはそれなりにメリットを感じていたからだ。雨の日の傘、買い物帰りの荷物などが片手にあると、鍵を出すための手間はなかなか面倒だ。それに僕には強迫性障害が少しあって、「家の鍵、かけたっけ?」で外出したのに途中で引き返すことが何度もあったということもある。

取り付け

結果から言えば、まあ、なんの問題もなく設置できた。両面テープでドアに取り付けることもあってだが、もともとサイズ感は分かっていたけれど、実際に手にしてみると結構大きいのが分かる。サムターンが重かったり大きかったりした場合のこを考えれば、このくらいのサイズは仕方がないのかなと思うが、それでも、最初の感想は「デカイなぁ〜」だった。両面テープで大丈夫か?という不安はあるものの、まあ、車のエアロパーツも両面テープでついていたりするわけで、さらに言えば今の両面テープはかなり強固に貼り付くものも多い。ということであまり気にしないことにした。

写真から分かるかもだが、少し曲がってつけてしまったが(^_^;)、こちらもまあ、あまり気にしないことにした。気にすべきところは、サムターンが実際に回せるかどうか?だろう。サムターンの形状に合わせて3種類のスリットの幅を持ったパーツがある。ところが、自宅のサムターンは若干円形をしているうえに、根本と先端部分でラウンドしていて厚みが違う。なので、本体にバッテリーを入れ、仮にドアに本体を当てて動作させてみたのだが、思ったよりもスムーズに回転したのでホッとした。この部分が一番心配だったからだ。

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隣についている小さい楕円形に近い黒い物体は、ドアを閉めた際に自動でロックをかける検出用だ。これで、「解錠」と「施錠」の両方が自動化できる。

アプリのインストールと設定

実際の利用に関しては、スマホへのアプリのインスインストールが必要になる。Apple Watchを持っていれば、そちらに入れても便利だろう。本体に付属のマニュアルには、設置に関するものがほとんどなので、アプリをインストールし、その指示に従って設定すれば良い。やることは、本体の登録、家族への合鍵作成、オートロックの設定、リモートでの解錠をする場合には別の部品を購入する必要があるが、今回はその必要性を感じなかったので、もちろん設定もない。

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設定そのものは簡単なので問題ないと思うが、最初、「ハンズフリー解錠に設定すべきか?」で家族が悩んでいた。なにしろ自宅の鍵なのだから、心配があるのは分かる。結局、僕が使っているのを見て、これは便利だと思ったのだろう。今は二人ともハンズフリー解錠に設定している。感覚としては、マンションのエレベータを降り、そこから自宅のドアに向かう7〜8秒というところでApple Watchに解錠を開始する通知が届く(当然、スマホにも来ている)。そこから間をおかずに解錠される。いや、マジ、便利。ちなみに、家族二人で帰宅すると、どっちが先に解錠するか?なんてことを考えたりしたが、特に偏りもなく僕の鍵だったり家族の鍵だったりする。

意外に便利なのがオートロックだろうか。なにせ閉め忘れがない。これだけで僕的には大きな安心を得られることになる。後述するが、鍵の開閉には必ず通知が来るが、ドアを閉めてすぐに施錠動作に入るので外側にいても「カチリ」と音が鳴り、施錠されたことが分かる。レスポンスも問題ないだろう。

なるほどと思ったのが、GPSでの位置設定だろうか。スマホで玄関の位置を記憶させておいて、一定距離(100mくらい?)離れると「ハンズフリー解錠ができます」みたいな通知が届く。この状態にならないとハンズフリー解錠はできない。ちょっと廊下に出て戻るくらいの場合は、解錠したままにしておく(方法はマニュアルにあります)か、スマホかApple Watchから手動で解錠することになる。

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アプリについて

アプリは簡単なことしかできない・・が、基本的にこれ以上の機能は必要ないだろう。シンプルなのが良い。現在の鍵の状況、手動による解錠/施錠、ログの確認、合鍵の作成、各種設定くらいだろうか。

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あ、そうそう、予備バッテリーの動作についての表示もある。なるほど、確かにこれは必要だろう。バッテリーはCR123A。デジカメとかで昔使っていたような気がする。同梱されているのは片系だけなので、バッテリーが消耗した際のことを考慮し、すぐにもう片方のバッテリーも入れておいた方がいいだろう。

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もちろんバッテリーの状態もアプリで確認できる。

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ログはこんな感じで見ることができる。

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ハッキングとかされて、自身が意図しない解錠があったか?と心配になるかと思い、これは必要かなと思ったけれど、解錠などの動作には常に通知が届くようにしているので、あまり必要を感じなくなった。子供がいるご家庭なんかだと、子供が帰宅したりしたらこの通知とログで確認できるのは地味に便利じゃないかなと思う。

オートロックの設定はただONにするだけ。僕はいつも持ち歩くバッグには家の鍵が入っているし、Apple Watchも付けっぱなしなので閉め出されることも無さそうだ。Apple Watchはコンプリケーションにアプリを登録しておくと便利だろう。

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全般的な感想

実際、二週間ほど使ってみたが、感想と言えば「やっぱ便利!」だろう。自宅はアレクサとGoogle Homeがあるが、徐々に色々な機器が自動化や音声による操作に対応してきていて、なんとなく「未来感」あるよな〜・・なんて思い始めているが、これもそのひとつだろう。ただ、心配なのは信頼性だろう。この先、長く使っていて故障やらトラブルがないか、その一点に尽きる。付け加えれば価格の高さもだ。正直なところ、この利便性をとるために2万円を支払うか?というと疑問が残る(まあ、既に買ってしまってるんだが)。

それと、改善要望は上手く設置できた場合は良いが、そうでなかった場合。主にサムターンの形状によるものが多いと思うけれど、もう少し様々な形状にフィットするアダプタ、またはそれに準ずる工夫があっても良いように思う。

まあ、全般的には満足かな。ブログをお休みしている間に細々と買い物やらアップデートしているものがあるし、映画もたくさん観たし(ストリーミングで)、小説もたくさん読んだ。近いうちにこれらも紹介してみるかな・・なんて考えることができるようになった。やっぱりヘルニアの手術に踏み切ったのが大きい。僕くらいの年齢になると、若い頃の自分とは明らかに様々なものが変わってしまって、内外に起きる変化への対応というのは徐々に苦しくなってくるのを実感している。健康面においても同様で、この先、どのくらい人生を楽しむ時間が残っているんだろうか・・なんて考えない日はないくらい。ただ、心配しても仕方がないと達観できつつあるのも事実で、粛々と毎日を過ごしていくことだろう。そんな生活の中でも、少しでも楽しめることがあったら良いいな・・そんな毎日である。もちろん、大切な家族とともに。