南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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CO2濃度計で知る「室内の状況」

実は、ちょっと前にCO2濃度計を買ってみた。最近はAmazonなんかを見るとかなり安価で販売されている。その精度は確かに気になるところではあるが、ある時、フと気が付いた。

「正確じゃなくても、部屋の状況と換気のタイミングが分かれば良いんじゃね?」って。

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追記:最初に買ったのは、一週間で充電できなくなったので返品しました。

ということで購入したのはこれ。色々と調べてみると、とにかくNDIR式のセンサー(赤外吸収波長領域を利用した「光学式ガス濃度の計測j方式」)を持つものなら大丈夫そう。精度を求めるのなら、これをデュアル方式にしたものもあるようだが、僕のように自宅で大まかな状況が分かれば良いという程度なら、シングルで良いと判断した。その方が値段もかなり安い。少々のズレとかは問題にならないわけだ。NDIRについては、ネットで検索すれば詳細が色々と出てくるので検索してみて欲しい。

で、早速取り付けてみたら、リビングのCO2濃度は約1,600ppmと出た。これ、正直ちょっと驚いたので、窓を開けてキッチンの換気扇を回したら5分ほどで500ppm近辺まで下がった。これも新たな経験だ。視覚的に分かるというのが安心感に繋がるのだ。もっと時間がかかるものと思っていたが、意外に循環するらしいことも分かった。

試しに、その後に換気を止めて放置しておくと、徐々にCO2濃度は上がり、1時間ほどで元の値に戻ってしまった。いや、人間(とウチの場合は猫)のCO2排出量って凄いんだなと。

次に試してみたのは、窓は閉め切っていても室内は完全密封されているわけじゃない。なので、換気扇を最弱にして回してみたところ、ウチのような狭い家(60m2程度)だと20分くらいで600ppm程度まで下がる。よく言われる「1,000ppm以下が望ましい」という観点なら、ズッと見続けていたわけでもないのでハッキリ言えないが、おそらく10分もかかっていないだろう。

さて、これで体感はどう変わるのか?そこが気になるんじゃないかな。CO2濃度が上がると、頭痛、吐き気、倦怠感、耳鳴りなどが出ると言われるが、正直に言うと、今のところあまり体感はない。そういえば頭痛は無くなったよなぁ・・?程度?ただ、iPhoneのヘルスケアアプリを立ち上げてみて考えが変わった。

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これは睡眠の状態を表している。CO2濃度計を買ったのは日曜日で、その夜から換気扇を弱で運転するようにした。睡眠時間が極端に短いのは僕自身に別の問題があるからなんだけど、眠りが深くなっている(濃い緑色の部分)のが一目瞭然だ。いや、これは少し驚いた。これ、バカにできん。で、昨夜は換気扇を止めて、ベランダに向いているサッシにある小さな換気用窓を開けてみたが、これでも十分換気されているようだ。換気扇に比べて数値に大きな変化はない。90cm✖️10cm程度の小窓なんだけど、思ったよりも効果はあるみたいだ。

まとめてみると、あくまでウチの場合だけれど

  • 現在が良い状態であることが分かる
  • 異常な数値になったら分かる
  • 換気のタイミングが分かる
  • どの程度の換気でどの程度CO2が室外に排出されるか分かる
  • 換気の状態でどのような変化があるか分かる

もうこれだけで良くないか?自宅で使うのなら機能的には必要十分以上だと思う。あまりにおかしな値を出しているのならともかく、換気の状況を変化させることで、数値の上下も確認できた。なにより睡眠の質が変わったことが、明確な根拠とはならなくても大きなストレスの改善になっているのは事実だ。

最近はコロナ禍の話題ばかりだけれど、リモートワークでほとんど自宅にいる僕としては、とても有用なアイテムだと思う。