南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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「スマホで解錠」ワイヤーアラームロックを試してみた

先日ネットで警報付きのワイヤレスでロック/アンロックが可能なアラームロックワイヤーを見つけ、自転車用にと早速買って試してみた。まあ、自転車と言っても僕のではなくて家人のものだが。

 

商品自体は以前からあるのは知っていたが、その時にはなんとなく興味がなくて。その後に家人がクルマを買い、セキュリティを付けた時に安心感が全然違う!ことに気が付き今回の購入にいたる。

で、届いたのがこれ。割とガッシリとしているが、まあ、想像通り。

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事前に調べてあったが、BluetoothでON/OFFが自動的にできるだけでなく、警報付きなところが魅力だと思う。だが、当時は購入にはいたらなかった。それはBluetoothは場合によって安定しているとは言い難い部分もあるし、そもそも自転車がそんなに高級なものでは無かったからだ。でもまあ、無いよりはあった方が良いだろうが。それは試しに使ってみて分かる。

とりあえずやることは、電池を入れることとアプリをインストールすること。アプリは以下だ。「SLBLOCK」で検索すればすぐに出てくる。

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本体には単四電池が三本。まずは電池を入れると、小さめの警報が1回鳴る。この状態でアプリを起動するとすぐに本体が出てくるのでペアリングすれば良い。これだけだ。

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この状態ではオートロックはOFFになっている。こちらは設定からONにすれば、Bluetoothを使ったオートON/OFFが可能になる。

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ところが、実際に使ってみると、オートOFFにはなるがオートONに鳴らない。何か設定が違うのかも知れないが、とりあえず中央のボタンを押せばロック状態になるのでまずはそれで試してみることにした。まずは動画から。

 

動画だと分かり難いかも知れないが、ロック時とアンロック時は正面のLEDの色で判断できる。青がアンロック。赤がロックだ。この表示は数秒で消える。

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この商品の良いところは、ワイヤーを切断しても、また、電池を外そうとしても警報が鳴る点だ。おそらくそれぞれの箇所に通電しているのだろうと思うのだが、ワイヤーが切られないことと、衝撃や揺れを感知して警報を鳴らすことをセットで考えればとても良くできた製品だと思う。値段も市場価格はそれほど高くない。

 

もちろん抜け穴がないことはないが・・それをここで明かすのは良いことではないだろう。考えればいくつかの方法があることが分かる。ただ、それにはある程度の度胸か繊細さ、あるいは時間がかかるケースもある。盗難者の立場になって考えれば、そのリスクは大きいと思う。少なくともかなりレアな自転車、またはアンロックする対象物のコストメリットが高い場合ものを盗む以外には、そのリスクが見合うとは思えない。更に、元々コストの掛かっているものは、強固なセキュリティ機能を最初から有しているものだろう。安価で簡易に守れるということは、逆に考えればそれに見合った価値の財産を守ることと同義だと思う。防御の高さとコストはトレードオフだが、それは盗む側も同様だ。そういう意味で、とてもコストパフォーマンスが高い製品だと思う。アンロックに時間がかかれば盗むことを諦める可能性が高いのは、カギを2個付けることと同じ意味がある。

 

ただ、難点がないわけではない。真っ先に考えるのは、盗難を意図しない自転車の移動だろう。例えば、駅近辺などでは自転車の預かりサービスがあったりする。効率良く自転車を収めるために、預けた自転車を管理しているオジサンが移動したりするケースは少なくないだろう。いくら事前に「警報が30秒間なります」と伝えてあっても、110dBで鳴る刺激音はかなり迷惑だと思う。
また、何かにくくり付ける形でロックしてあれば良いだろうが、自立させている状態で倒れたりしても当然警報が鳴る。そうやって考えると、意図しないケースで警報がなってしまうことは結構あるんじゃないか?と思える。警報なのでなかなかの音量であるし、クルマのセキュリティと同じで刺激音である。

更に、防水性の問題がある。IP44防塵防水対応とのことだが、豪雨の中に野ざらしであればIP4の基準を超える可能性がある。雨で壊れたんじゃ警報の意味がないし、Bluetoothでしかアンロックできないことを考えると少々使用を躊躇する人もいるかも知れない。流石にこれは試していないが、少々心配な点でもある。ネットで利用者の声としてその辺が書かれていないか探してみたが、見当たらなかった。まあ、そういう意味では大丈夫なのかなとは思うのだが。

 

構造的に考えれば、自転車以外の利用方法も思いつくだろう。工夫すればクルマの警報にも使えるし、家のドアにも使えるだろう。倉庫の鍵でも良い。そういう意味でも面白い製品だと思う。