南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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カロッツェリア 楽ナビで音楽再生(メディア編:ついでにSDカード使用の問題)

ナビを交換したので、音楽も聴いてみよう。僕はCD単位では聴かないので、基本的にSDカード/iPhone/他のDAPを使う。以下に試したことを書いてみよう。

SDカードを使ってみる。

最初は音楽再生として大容量のSDカード(実際にはmicroSDカードにアダプタをかませたもの)で運用しようと考えた。最大128GBに対応していることもある。それがケーブルもなくて一番スッキリするから。

ところが、普通にマスストレージのDAPと同様にフォルダを作り、音楽ファイルをコピー。もちろん、ナビ側のいくつかの制限には事前にシッカリと目を通していた。

しかし、実際にSDカードを挿してみると・・。

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なんなの?この隠しファイルみたいに「.(ドット)」で始まるファイルは。もちろんそんなファイルは入れた覚えは無いし、WindowsやMacでSDカードの中味を見てもこんなファイルは無い。原因はなんだろうか?と色々と考えた。

  • フォルダー数の上限?
  • ファイル数の上限?
  • SDカードの不良?
  • 隠しファイルの影響?
  • エンコードレートの問題?

ということで、上記のことを試してみたがダメ。状況はまったく変わらない。それともう一つ困った問題があった。

  • ランダム再生にするとフォルダー無関係で全曲再生される

うーん、これは困る。上記の隠しファイルみたいなやつは、一瞬「再生できないファイルです」みたいなメッセージが出るが、すぐに次ぎの曲に行くので問題は少ない。でも、こっちは、その日の気分や状況で聴きたい曲のジャンルやアーティストを変えている。僕は基本的にアルバム単位ではあまり聴かず、同じアーティストや似たようなアーティストの全曲シャッフルとか、日本のアーティスト、外国のアーティスト、クラシック、イージー・リスニングなどとジャンル分けのプレイリストも作っている。そう、普通のDAPにできることができないことにちょっと驚いた。

 

で、とりあえずいくつか試しているウチに、ID3タグが問題じゃないかなぁ・・と思い、タグを全部取っ払ってみたら・・。

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おぉ。とりあえず変なファイルは消えた。これなら、とりあえずファイル名を工夫すればもっと情報は増える。それにタグのうちのアーティストとアルバム名くらいは認識するかも知れない。それは試してみても良いかも。時間はかかるので、これはあとで。

 

それよりもやっぱり問題は、フォルダー固定でランダム再生ができないこと。この状態でもランダム再生にするとフォルダーを超えて全曲になる。ユーザーマニュアルのメモとして以下の一文がある。

通常の再生リストから、グループやアルバム(フォルダー)を選んで再生している場合のランダム再生は、選んだグループまたはアルバム(フォルダー)内で行われます。

んー、できるハズなんだけどなぁ・・。ハッキリ言って、「バグ」?とりあえずPioneerには数日前に問い合わせをしているが、まだ返事はない。

iPhoneを使ってみる

とりあえずここまで来て試せる案が無くなった。仕方がないのでこれは後日考えるとして、iPhoneを繋いでみた。もちろんLightningケーブルから直挿しだ。

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で、表示させてみるとこんな感じ。f:id:rei1963:20160528205623j:plain

おー、アートワークも出るじゃないか。もちろん、ナビのコントロールリングで曲送りもちゃんとできる。むしろ、iTunesとの連携を考えるとこっちはかなり楽だ。もちろん、ケーブルが出ることは問題でもあるが、これくらいは取り回しで何とかなる。これは意外に良いかも。問題はiPhoneの容量だ。音楽のために使う容量が30GB程度しかない。でもまあ、これの方がプレイリストも選べるしおすすめかも。

AUXを使ってみる

もちろん、AUXの配線もしてある。映像は使わないので、基本的に3.5mm 3曲で音楽だけ。今のところ繋ぐのはFiio X1かX5 2ndくらいしかないが、こちらは容量は充分だし、ラインアウトで出せば音質的にも問題無い。まあ、X1でもX5でも、フォンアウト自体の質が悪いわけじゃないので、わざわざラインアウトで無くても良いが。

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写真はFiio X1を挿してある。もちろん、AUXにコントロール線は無いので操作そのものはX1に直ということになる。ただ、これも手元に近いところに置いておけばそれほど大変ではない。ブラインドで曲送りはできる。

ただ、X1だとラインアウトを指定すると、音楽を開始する際に「ラインアウトに接続されているが大丈夫か?」みたいなメッセージが出て、決定ボタンを押さないといけない。これが思った以上に現実的じゃない。で、この表示が出たまま放置するとフリーズすることが多い。それを考慮するとX5 2ndの方がライアウト端子も別だし使い勝手は良いだろう。X1なら普通にフォンアウトを使えば使い勝手も良い。それでも音質が悪いとハッキリ分かるくらいではないし、そもそも走行中のノイズの多い車内ので使うのだ。

ちなみに、もちろん充電のためのmicroUSB端子も出してある。

全体的な音質と使い勝手について

正直なところ、iPhoneやX1はポータブル機器としてイヤホンで使っている時ほどの差はないが、やはり微妙な特徴は残る。X1は固めで割と平坦な音、X5はやっぱりパワフルな厚みのある音。ラインアウトでも違いはあるが、ナビのアンプを通すしてカースピーカーに出すと大きくは違わないし、聴き比べてみないと分からない。逆に言えば、どれを選んでも同じだ。

ただ、やはり古いナビとは音質に隔世の感がある。やっぱり音質はかなり良い。細かい設定も用意されているが、面白いと思ったのは「音場設定機能(VSC)」だ。一種のDSPなのだろうが、スピーカーが鳴っているということを意識しない音場設定ができる。車内の空間に楽器やボーカルが定位する感じだ。もちろんこれを「違和感」と取る人もいるだろうし、そのままだと低域と高域が盛り上がっていて少しブーミー。この辺はイコライジングでもある程度調整できる。とにかく、室内の音場として定位を変えられることに少し驚いた。

その他にもスピーカーからリスニングポイントまでの距離を決める「タイムアライメント」機能などもちょっと面白いなと思う。シッカリと設定すれば音の反響による濁りも多少解消されるのではないかと思う。

個人的にバッテリーの消耗や操作性としてエンジンのON/OFFに連動できるSDカードや、今回は詳細を書いていないがCDが便利だ。ただ、楽ナビだとCDDBなどの恩恵にあずかれないので曲名などが出ない。これはこれで不便だ。まあ、CDだと曲数が限られているので実用上はあまり問題はないが。

CDにMP3を焼いて聴くのも問題ないし、こちらはファイル名を曲名にしているし、タグ表示も出る。これはこれで便利だが、やっぱり700MBの制約が痛い。

ということから考えると、個人的にはやっぱりSDカードを使いたいが、バグがある。友人に言わせると「ナビで聴く音楽なんてこんなもんよ。」ってことだが、やっぱり説明書の記述のことも含めて納得がいっていない。

追記 2016/05/29

SDカードからファイルを消したが、何故か消したハズのファイルが再生される。SDカードはこんな感じ。

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隠しファイルはあるが・・Funnyしかない。だが「Epop_Select」というフォルダ配下のファイルがナビで再生される。そんなの無いけど?で、このフォルダ構成を見て、「隠しファイルのゴミ箱から再生されてる?」と予想。

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んー、やっぱりこれかぁ・・。そう言えば、そんな仕様がMacにはあった気がする。ナビにとっては「隠しファイル」でもなんでも無いんだな。まあ、当たり前か。ということで、一応、Mac上でSDカードをフォーマットし、再度必要なファイルをコピーしてやっと一件落着。問題はまだ残ってるが、結局、Macは使わない方が良いってことでもあるなぁ・・。別の方法はあるとしても。

追記 2016/05/30

Pioneerから問い合わせの返信が届いた。

SDカードから曲の削除や追加は行わないこと

だそうだ。つまり、曲の追加の度にフォーマットして全曲入れ直せと?あり得ない仕様だと思うんだが。カーナビの音楽再生ってこんなもの??

 

追記 2016/06/01

再度、Pioneerから返事が届いたので。よく考えれば当たり前だが、「追加」は問題無いとのこと。つまり隠しファイルが問題なので、削除でも同様のことが言えるだろう。後は、隠しファイルを手動で消して、タグを整理すれば何とかなる目処が付いた。ちなみにタグの編集は「MP3Tag」を使っている。