南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

最近のヘビーローテーション・アルバム

僕はアルバムを買っても、あまりアルバム単位でヘビーローテーションすることはない。大抵、m3uプレイリストを作って、そちらで複数のアルバムからピックアップした曲を聴くのが常だ。

ただ、最近買った2つのアルバムは、割とアルバム単位でヘビロテしている。それが「Twenty One Pilots」「DNCE」だ。

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Twenty One Pilots

Twenty One Pilotsを知ったのは、USAチャートに「Stressed Out」が上がってきた時に聴いて「今までにないサウンドで、ちょっと面白いな。」と思ったのが最初だ。最初に小気味良いドラムから始まって、なんとなく怪しげなキーボードのメロディが流れる。そしてラップがイン。で、サビの部分になるとPVの通り、弾むようなボーカルがキャッチーな感じで入る。PVもちょっと変わっていて、アルバム全体を聴いていても「新しい音」があるように感じる。

なんとなくまだ未成熟なティーンエイジャーかな?と思わせるが、デビューは2009年。しかし、とにかく曲がバラエティにとんでいて面白い。曲を聴いてパッとイントロやボーカルが入るところで「これは○○だな。」と分かるのもシンガーとして確たる「色」を持っているという意味では好きなんだけれど、彼等のアルバムはとにかく聴いてて飽きない。どうも本人たちもその辺を狙っているようで、2012年に以下のインタビューでもそれらしいことを語っている。

gekirock.com

また、この「Stressed Out」の歌詞が良い。「誰も聴いたことのないような音を見付けられた良いのに」と言う出だし、そしてこの若さで「時間を戻せたら良いのにな、古き良きあの頃に」と来る。いやぁ、オジサンとしてはここでグッと来る。あぁ、こんなワカモノでも同じように感じるもんなんだなと言う感慨と、それを特徴的なドラムビートに挟んで語る音。日常をストレートに伝えている、こういう「綺麗な言葉で飾らない」ところが良い。僕は耳障りの良い「綺麗な言葉」には嘘があると思ってしまうし、こうやってストレートに言われると自分でも「俺もそう思っちゃうなぁ〜」ってなる。

とにかく色々なモノを詰め込んだアルバムって感じが好きだ。

DNCE

こちらもUSAのチャートに上がってきて、割と「一目惚れ」状態だったバンドだ。こちらもとても若い。というか、まだデビューしたてでこのアルバムも4曲のミニアルバムだ。ちなみに、いきなりヒットした「Cake By The Ocean」がこちら。

こちらはどちらかと言うと最初からキャッチーな路線で作ったという印象だが、サビの部分がどこか懐かしくて最初に聴いた時に「お!好きかも。」ときた。

ただ、あまり情報が無いのだが、調べてみるとそれなりにアチラでは有名っぽい。

ciel-fashion.jp

「Cake By The Ocean」の歌詞に目を向けると「とにかくハメを外そうぜ!」なんて、もう若さいっぱい!って感じである。PVもそれがたくさん詰め込んである。このエネルギーとノリの良さが心地良い。昨今のEDMに食傷気味で、どちらかと言うと最近は歌詞のキャッチーさとボーカルの「心への届き加減」に惹かれる傾向があるけれども、こちらはこの若さが眩しいくらいに輝いている。是非、フルアルバムでもっと聴かせて欲しい!と思わせる。

 

ということで、今日はこの2枚のアルバム(DNCEはミニアルバムだけれど)をご紹介。もちろん、僕は色々なアーティストの色々なアルバムを混ぜて聴くのが好きで、もちろん、その時の気分によってノリノリだったりブルーだったりとプレイリストには色づけがあるのだけれど、最近は家に籠もりがちな僕にとってはとっても刺激的な2枚である。若いって良いな!なんてのはオジサンのありがちな言葉だが、敢えてそう言いたいアルバムだ。是非ご一聴を。