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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【微妙にネタばれあり】ド派手過ぎね?(映画:ドクター・ストレンジ)

映画

予告編からしてド派手だったマーベルの新作、「ドクター・ストレンジ」。役柄で様々な顔を見せるベネディクト・カンバーバッチが主演、そしてその師となる女性がまったく年齢不詳なティルダ・スウィントン・・ということで観に行くことにした。

正直なところ、予告編からは「インセプション」と「バットマン・ビギンズ」の雰囲気が漂っていて、今までのマーベル作品とはちょっと違うなぁ・・という思いが強かった。逆に言うと、上記の二作品は名作と思うが、あまりに映像が派手過ぎてちょっと嫌な予感も。でもまあ、カンバーバッチなら・・という思いでいたのですよ、最初は。 

天才的な外科医のスティーヴン・ストレンジ。優れた医術から、彼は自らを「ドクター・ストレンジ」と呼んでいた。彼は天才が故にその放漫さから自ら自動車事故を起こす。そして医師として言うことを利かなくなった「神の手」。彼はその手を取り戻すため、人づてに「動かなくなった指も治せる」という噂を聞き、カトマンズの「カマー・タージ」という施設に向かう。そこで彼が習得したのは「魔術」であった。秘密に溢れるカマー・タージの主の女性、エンシェント・ワン。そして元、彼女の弟子であり、別のダークな次元に魅せられたカエシリウス。ドクター・ストレンジは医師であり続けるのか?それとも魔術師となるのか?

うーん、何と言うかね、あまりに衝撃敵なVFXを立て続けに見せられると、それ以外の単純な人間同士のやりとりというか、俳優の見事な演技を濁してしまう?分かりにくくしてしまう?ちょっと適切な表現が思い浮かばないのだけれど、「映画を観た」という印象が薄い気がした。そういう意味では「アベンジャーズ」も似ているのだけれど、おそらく「魔術」という要素自体が僕の中でどうにも「作り物感」が強すぎて、映画に没入できないというか、奇っ怪な絵画を見せられている気分になってしまった。

ベネディクト・カンバーバッチ、大好きなんですよ。「裏切りのサーカス」から「スタートレック・イントゥ・ダークネス」、そして極めつけは「イミテーション・ゲーム」の怪演。好きな男優を5人挙げろと言われたら真っ先・・ではないけれど、その5人に入るくらい。それが魔術とそれによるVFXがあまりに前面に出ていて楽しめない。確かにVFX技術はガンガン進歩しているのは分かるけれど、個人的には数年くらい前から見る側の「自然さ」はもう充分な頂(いただき)に到達している感じがあって、それらの要素にどうやって演技を重ねていって「物語」を作っていくか?というところがポイントじゃないかなと思っている。それが今回はあまりにストーリーがベタで単調(大変失礼だが)な気がして、自分自身、傍観者の立場から離れられなかった。いつもなら、そんなVFXの派手なSFを観ていてもワクワク感と同時に映画への没入感があって楽しめるのだけれど、この映画においてはそれを感じることができなかった。似たようなVFXの凄さなら、先日やっていた「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の方が「映画を観ている」という楽しさがあったと思う。

まあ、だからと言って駄作だと言うつもりは無いのだし、これは続編というかメインストーリーへ続く「誕生の序章である」と考えれば良いとは思う。率直に書けば「次作に期待」である。マーベル作品は、「アベンジャーズ」はともかく、個々の物語が独立しているストーリーテリングがあるのと、それが唐突ではなく、順を追って書かれている部分が好きだ。そういう意味でもこの「ドクター・ストレンジ」がどのように育って行くのか期待したい。

それから、例によってマーベル作品には映画が終わった後のワンシーンがあるのだが・・今回のあれはどうよ?正直なところ、ソーと混ぜて欲しく無いなぁ・・という印象が「今のところは」強い。いずれにしろ、次回作でどうなるか?がこの作品を含めた一連の「ドクター・ストレンジ」の評価を決めるんだろうな・・と、そんな気持ちにさせた映画であった。

 

追記

正直、ちょっと眠かった・・。映画好きとしてはあるまじきことだが。