南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

イロイロからの復活(ヘルニア手術)

ここのところ体調をクズしっぱなしでブログも長期間お休みしていました。

主なものはヘルニアの手術かな。6時間の手術からやっと半年経ったけれど、痛みはまだまだ中程度。主治医の話では、完全に痛みが取れるまで一年はかかると言われている。随分長い間、ほとんど寝たきりの生活だった。まあ、おかげでヘルニア自体の痛みはまったく無くなったので、結果的には踏み切ってよかったと思う。

それから網膜裂孔からの白内障。裂孔自体はすぐに病院に駆け込んだので、赤外線手術で呆気なく治ったけれど、それでも飛蚊症は続いている。ついでに見つかった白内障もあって、今は車の運転は避けている状態である。

さらにさらに。脛、ふくらはぎの貨幣状発疹。これがなかなかひどくて、3箇所の転院で治らず、結局、一番信頼している内科の主治医に紹介してもらった「国内屈指」だと評されるする皮膚科の医師の診断結果は、アレルギーでも薬疹でもかぶれでもなく、老化による血行不良ということが(一目で)で分かって、こちらも完治しつつある。そして寝たきりのせいか10kg増えた体重に呼応するかのように上がった血糖値。病に悩んだ3年であった。

なんか、病気自慢になってきた気がする・・。

さて、ヘルニアで悩んでいる人なら気になるかも知れないので、今回はとりあえずその話をしよう。

手術手前の頃には痛みがひどくて椅子に座ることもままならなかった。左の臀部から足全体と痛みの範囲もとても広い。しかし最初は、レントゲンを見るにかなり大きく育って(?)いて手術する勇気が持てなかった。その手術の決意を後押ししてくれたのは主治医の一言である。

「生活に支障があるのなら、僕だったら迷わず手術するね。」

それが昨年の8月、そして手術は9月1日であった。実はこの医師も前述した内科の主治医から推薦で「腰関連の手術なら腕もいいし回数もこなしているこの医師がベスト。」と紹介された方である。医師と信頼関係があるのは、少しでも良好な日常を得るにはとても有意義なことだ。ちなみに、仲良くなったきっかけは「お互いにApple製品大好き!」からである。(^_^;)

そして手術、からの入院

手術は最初の説明からだと3時間程度と説明を受けていたが、結果的に6時間に及んだ。手術痕も二箇所にわたり、一つは10cmほど開いたようだ。術後は麻酔で意識が朦朧としていたが、ICUに入った頃には麻酔も切れて強烈な痛みが走る。鎮痛剤を投与するもほとんど効かず、夜も痛みでのたうちまわる(とはいえ動けないんだが)のに二日間。看護師の皆さんには本当に迷惑をかけたと思う。

術式名は忘れてしまったが、ヘルニアを切除、そして二つの腰椎の間に骨を差し込んで一つにした。これが固まるまでに一年かかるのだそうだ。そういえば、この骨はどこから取ったものだろう?今度の通院で訊いてみようかと思う。最後にその骨をボルトで固定して終わり。小瓶に入った切除したヘルニアを術直後に見せてもらったが、ほとんど記憶にない。6時間心配して待ち続けた家族によれば「思ったよりもずっと量が多かった」そうだから、やっぱり切って正解だったのだろう。

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やっと退院!

結局歩けるようになるのに4日かかった。入院は二週間と言われていたのだが、病院食が口に合わなくて9日で退院した(これは前科がある)。注意する点を医師から指示されていたのが以下だ。

  • 屈まない
  • 低い椅子に座らない(ソファのような沈む椅子も厳禁)
  • 重いものは持たない(2kgが目安だが、とにかく避けること)
  • 捻らない
  • 胡座はダメ、基本、座る時には椅子

うーん、このくらいだったかな。とにかく最初の三ヶ月は痛くて守るというよりは「守らざるを得ない」という感じだった。その後、徐々に痛みは退き始め、今では屈む動作が痛いくらいまで回復した。ここまで半年である。主治医に「洗面台、キツクない?」と言われるのだが、流石によく分かってる。これだけは今でも痛い。

そこから何度かの検診を受け、今は半年後のMRIやX線でボルトの緩みや腰椎の具合を診て問題がなければ、完治ということになる。それまでに痛みは退くのかなぁ・・。ちなみに、いわゆる「ヘルニアの痛み」はまったく無くなった。素晴らしい。

今後とか

あとは回復を待つだけだけれど、加齢で他の不具合も出てきて「歳を取るというのはこういうことも含んでるんだな」と改めて実感しているところだ。とりあえず運動はできない(膝は要因不明で痛いままなので、杖は必要)ので、食事や軽い散歩に気を配ることだろうか。しかし、これも家族の協力があってのこと。

仕事はそもそもフレックスだし、今はコロナの影響でずっとリモートワークになっている。このタイミングで通勤から逃れられるのはとても助かる。

そうそう、最後にこれが言いたかった。6時間の手術中、ずっと不安を持ち続けていた家族(僕は麻酔があまり効かない体質であることもあって、余計に心配だったらしい)。最悪の事態も想定していただろう。そしてこの半年間、献身的にずっと身の回りの世話をしてくれ、今でも細かい気配りを忘れない家族にとてもとても感謝している。どうもありがとう。○○のおかげで、僕は今もこうして生活していられる。