南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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「未来少年コナン」と子供の頃の思い出

ずっと以前から気になっていて、それでいて価格にビビって躊躇っていた。でも、僕にとっては・・というか、僕らの世代か・・まさに青春時代に楽しみにしていたアニメのひとつでもある。ということで、「観たい」という欲に勝てず、買ってしまった。

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帯に「宮崎駿 初監督作品」とある。今だとそういうアプローチなのかなぁ・・と思うとちょっと複雑な気分。それは、このアニメ自体がとても良質であって、今更、こんな金看板を持ってこなくてもなぁ・・と思うからだ。分かりやすい冒険活劇、勧善懲悪なキャラクター、SF的未来世界と子供が好きな要素が詰まっている。スーパーヒーローでもなんでもない、コナンみたいな普通の少年(にしてはパワフルだが)の活躍に憧れていたし、コナン自身の真っ直ぐで強い心にとても惹かれていた。そういう意味では僕の中では「スーパーヒーロー」なのかも?とも思う。

ストーリーを振り返ると以下だろうか。細かいところはネットで検索して補足してあるのはご容赦を。

2008年、核を凌ぐ太陽エネルギーを使った兵器によって滅亡の危機に瀕した人類。そして20年後の未来都市インダストリア。再びその兵器によって世界を自らの手にしようとしているレプカ。一方、それに反発し、世界を救おうとする科学者ラオとその娘、ラナ。ラナはテレパシーによってラオとコンタクトを取れる唯一の人間だったため、レプカに追われることとなる。コナンはおじいと共に孤島に暮らしていたが、レプカの元を脱出し島に流れ着いたラナと出会う。ラナを追ってきたレプカにおじいは殺され、ひとりになったコナンは、ラナを助けるためその行方を追うのであった。

今になって感じることは、そのテイストが「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」を感じさせるものがあり、一連のいわゆる「宮崎アニメ」であることがわかる。だが、当時はまだそんな称号もなく、少年の冒険活劇として毎週の放映が楽しみで仕方がなかった。

放送はNHKからで1978年ということなので、僕は高校生だったわけだが、学校を終わって放送時間の19時30分に間に合うように自宅に戻り「続きはどうなるんだ!?」と言う気持ちでいっぱいだったことが、今でも鮮明に思い出すことができる。1978年頃の他のアニメはどうだったかなぁ・・と調べてみると、僕が観ていたものだと「一休さん」「銀河鉄道999」「闘将ダイモス」あたりだろうか。機動戦士ガンダムが1979年なので、そうか、それよりも前だったんだなぁ・・と思い出したり。「新・エースをねらえ」がこの年だという記載を見つけ、そういえば「エースをねらえ」も楽しみにして見ていたよなと思い出す。岡ひろみとお蝶夫人。うーん、心が熱くなる。

「ウルトラマン」とか「ウルトラセブン」、「マグマ大使」はこの頃だっけ?とかも調べてみたら、もっとずっと前の1966年あたり!!うわぁー、小学生にもなってないじゃん、オレ。「怪獣ブースカ」は白黒だったからもっと前だよね?とか、ロボットものの先駆けである「マジンガーZ」は、歯医者の待合室に置いてあった漫画雑誌で見たから、小学生になるちょっと前だよね・・と、芋づる式に記憶が蘇る。ついでに、この年代の頃を調べると、スーパーヒーローものからロボットもの、そして戦隊ものとか色々と出てきて、あまりに懐かしくてしばしブラウザ画面を見つめ、当時のことを色々と思い出す。

当時に流行った歌謡曲とかもそうだとは思うけれど、こういう番組も子供の頃の様々な思い出のひとこまとシッカリと紐付いていて、「小学校でレインボーマンの替え歌を歌ったよなぁ・・」とか、「そういえばあの悪ガキども(自分もそうなんだけど)はどうしているだろうか?」などと思い出すと同時に、自分自身も年を取ったんだなと実感する、多くの瞬間のひとつだなと思う。こうなると、子供の頃に撮った写真で僕が着ていた「宇宙少年ソラン」は何年だっけ?とか、次々に思い出してきて、あれこれとネットを検索してみたり、当時の写真を探してみたりと、しばし時間を忘れてiPadに張り付いていた。便利な世の中になったもんだよ、ホントに。

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そして、「未来少年コナン」も心の中で多くを占める思い出の作品なのである。それが今やBlu-rayで観られるなんて、嬉しい時代になったもんだ。超オススメ。