南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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花粉症の季節がやってまいりました(アンテドラッグステロイド点鼻薬を試してみる)

花粉症になって、はや、35年。当初は「花粉症」という名称もあったかどうか覚えていないけれど、これが国民的な病気として呼ばれるようになって久しい。僕はスギ花粉だけではなく、他のアレルギーもたくさん持っているので(ちなみに猫アレルギーもあったり)、大体2月の中旬からゴールデンウィークの頃まで症状が続く。ただ、身体が慣れている?のか、それとも心因的な慣れがあるのか近年はそれほど辛いと思ったことはないのが救いだ。

花粉症の仕組みは既に多くの方が(というか患者?が)ご存じのことと思うが、要は「異物(アレルゲンである花粉)を排出する作用」であるらしい。

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最初の頃はとにかく風邪?と思っていたので、ひたすら風邪薬を飲んだりしていた。もちろん「風邪」という病気の根本的な原因も治療法も無いわけで、対症療法的にはもちろん風邪薬も利く。そのうち、花粉症対策の薬や様々な方法が出てきて、それに便乗した様々なサプリメントや食事療法などが流行っては廃れ、流行っては廃れを繰り返してきている。ただ現在でも残っているのは、ちゃんと医師が処方してくれる抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤が主流だろう。最近では減感作療法などもあるが、これは体質を変えるわけで、抗原を少しずつ身体に注入し、それに対する抗体(IgG抗体)ができあがるまでに数年を要する。まあ、僕のように長期にわたる場合なら、最初からそういう処置をしておけば良かったのだろうけれど、この緊急事態に今更始められないし、根気が必要であることを考えるとなかなか取り組めない。根気がないと呼んで下さい、はい。

また最近では、注射薬によりある程度即効性のある方法もある。注射だと以下の三種類くらいだろうか。

  • ステロイド注射
  • アレルゲン注射
  • ヒスタミン注射

ご存じの通り、ステロイドには強烈な副作用がある。僕はただでさえ普段からの投薬量が多いのでこれは却下。アレルゲン注射は減感作療法と同じだ。つまり即効性がない。ヒスタミン注射は即効性があるのだが、花粉症の期間内に3〜12回も打つ必要があるらしい。ということで、僕は昔から「抗ヒスタミン剤」と「点鼻薬」のセットで使っている。今は「フェキソフェナジン(アレグラと同じ)」を1月当初から、症状が重いときには血管収縮剤の入っている点鼻薬だ。ただ、この血管収縮剤は最近問題になっている。要は「使いすぎ」である。

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これを使いすぎると、薬剤肥厚性鼻炎になるおそれが高い。これは鼻の粘膜が厚くなってしまい、この薬を使っていないと常に鼻づまりを起こす症状だ。また、あまりに即効性が高いので依存性もある。だから僕は、よっぽど酷い時にしか使っていなかったのだが、若い頃はそれが分からず多用したため、一年中使う羽目に陥った。当然、副作用もあるし、「これではいかん」と思って、水を鼻に通すことを繰り返すことによってなんとか慢性依存から立ち直った。それでも一年以上かかったと思う。

しかし、それでも花粉症の季節がかなり辛いのは変わらない。そこで、違う鼻炎薬を試してみることにした。それがこれ。

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表記されているとおり、ステロイドが配合されている。ただ、このステロイドは「アンテドラッグステロイド」と呼ばれるらしい。患部で効能を発揮し、体内に入ってからは作用の弱い物質に分解される。つまり副作用が少ないわけだ。ただ、もちろんステロイドであるために頻繁に使わないことが大切である。説明書には1日2回、最大で4回まで使用できるが、1年に3ヶ月まで使用に限る・・とある。

で、実際に使ってみた。血管収縮剤の点鼻薬のように爆発的?に効果が出るわけではないが、朝夕の2回で充分鼻水も鼻づまりも抑えられている。まだ花粉症の初期の季節であることも要因のひとつだとは思うが、血管収縮剤だとどうしても一日に何度も使いたくなるのだが、そのようなこともない。副作用の心配は払拭できたわけではないが、ステロイド注射に比べたら遙かに軽いと予想している。とりあえず今期はこれで乗り切ってみようと思う。

ただひとつ。価格がお高い。(^_^;)

うーん、この半額くらいだったらなぁ・・とは思うが、要は費用対効果なわけで、それはこの季節が終わったら自ずと見えてくるのかな・・と思うことにした。まあ、しばらくは続けてみよう。

みなさんも何かオススメの方法があったら知りたいところです。同じようにお悩みの方々が少しでも快適な毎日が過ごせますように。