南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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平成ガメラ4Kデジタル復元版 Blu-ray BOXが発売されるそうな

まあ、どうでも良いことではあるが、僕は「ゴジラ」よりも「ガメラ」が好きで、「大魔神」も割と好きである。そういう世代ということもあるが、トカゲ?をモチーフとしたようなゴジラよりも亀をモチーフとしたガメラは、手足を引っ込めてそこから火を吹きながら回転して飛ぶ。こっちの方が断然「カッコイイ!」と子供心に思ったわけである。

ガメラはご存じの人は僕と同年代以上と思うが、1965年に東宝のゴジラ(こちらは1954年)に対抗して大映が作った怪獣シリーズだと認識している。もちろんゴジラも1975年の「メカゴジラの逆襲」までの第一期は観ているし、ハリウッド版の「Godzilla(もちろん2014年版だ)」はメチャメチャ好きだ。

また、ガメラが好きな理由としては、当時子供だった自分にとって「子供の味方」という位置付けも好きだった。

 

そして1995年に復活した平成ガメラ。基本的なガメラの形状を受け継ぎ、よりシャープに、そして現代風の映像を獲得して復活した。この三部作中でも最後の「ガメラ3 邪神覚醒」で更に精悍さを増したガメラは今の僕の年齢でも、やっぱり「カッコイイ!」のである。

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で、問題は7月に発売される「平成ガメラ4Kデジタル復元版 Blu-ray BOX」である。もちろん映像(と音声も?)が美しくなるのに越したことはないし、映像特典もあるのなら嬉しい。だけれど、どうも内容と価格が釣り合っていないと思う。定価で4万円超え、実売でも予約段階ではあるが3万円超えである。

画質は実際に発売されてみないと確認できないのだが、既に北米版が3部作セットで2千円を遙かに下回る価格で販売されている今、この価格設定で売れるのだろうか?というか、どこをターゲットにしているのか?という疑問がわき上がる。昭和ガメラもセットにしたものも、なんと3千円台!で購入できるが、これも北米版だ。最近は北米版でも簡単に入手できる。便利な世の中になったもんだ。

 

おそらくコアなファンなら買うのだろう。とかくコアなファンは収集癖がある。僕だってそうだ。ただ、そのコアなファンでも価格に内容が見合っていると思うだろうか?4Kデジタル復元ってそんなに費用が掛かるものなのか?それに特典映像についてもDVDコレクションとの違いがあったりするし、他にも「これが完結版」的な売り方で数バージョンがある。こういう売り方をするから余計に嫌われるし売れないんじゃないか?売る側にはこういった価格設定の「理由」を明確にして欲しいものだと思う。北米版はどうして安いのか?ということもあるわけだし。

 

そしてフと最近のニュースで「コミックを11円にしたら3億円の収入が」みたいなのがあったのを思い出す。これが是か非かという問題ではないのだが、どうも売り方が間違っているんじゃないか?と思うものがたくさんある。

www.itmedia.co.jp

「若者の○○離れ」みたいな言葉は聞いて久しいが、価格設定もその一旦だろう。僕は経済や経営には疎いので乱暴な言い方であることはご容赦願いたいが、分かり易く言えば

  • 売り上げが減る
  • 価格を上げる
  • 価格が上がって購入者が減る
  • 更に売り上げが減る
  • 更に価格を上げる

みたいな悪循環だ。個人的な感想だが、車、映画館、ファーストフード、タクシー、服飾品メーカーなど、枚挙に暇がない。

もちろん価格を下げることには経営的な重大な決断を要求されることは間違いないし、それによって雇用される人々の生活への波及など、マーケティングと経営の狭間で揺れ動くことはよく理解できる。が、これだけ多くの「客離れ」の例があるのに同様のことをやっていては、結局、消費者だけではなく販売側本体への裏切りにも繋がるんじゃないかと思う。

流石に「騙しの販売手法」とまでは言わないが、せめて「価値に見合った価格設定」をお願いしたものだ。で、話しを戻すと、4kデジタル復元ってそんなにお金が掛かるものなの?