南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

結局、DSDはX5 2ndのラインアウトで

今朝、爪を切った。仕事を休んでいて、家事も大幅に家人にやってもらっていても勝手に爪は伸びる。それを見ていたらなんだか妙な脅迫観念というか、何もしなくても爪は勝手に伸びてきていて、それは「早く社会参加」しなさいと急かされている妙な気分と共に、あぁ、何もしなくても俺は生きているんだなと言う思いに囚われる。不思議なモンだな・・なんの不思議もないけど。

 

さて、色々とハイレゾの楽曲を買ってみて、ポータブルは普通にX5 2ndで聴いているけれど、自宅の視聴環境はどうしたものかとまずは家にあるもので色々と試行錯誤していた。

 

手軽さを取れば圧倒的にAirPlay。無線であることのみならず、iOS端末からMacもアンプもコントロールできる。これはとても便利だ。ただ、ハイレゾを考えるとどうだろう?

AirPlayについて調べてみると「サンプリングレートは44.1kHz(Apple TVでは48kHz)のApple Losslessで伝送されるシステム」とある。つまり普通にはハイレゾには対応していない。あぁ、書き忘れたけれど、この時点で「ハイレゾは本当に音質が良いのか?」はとりあえず除外して考えたい。

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では、Macのフォンアウトはどうか。こちらは光ケーブルに対応している。しかし色々と調べてみると、どうやら44.1KHzから192KHzまでの対応らしい。まあ、ハイレゾと言えばハイレゾだがDSDは結局ダウンコンバートされることになる。

USBも同様に192KHzが上限のようだ。試しにUSB-DACとしてX5 2ndを接続し、DSDソース5.6MHzのDSD「Merry Christmas Mr.Lawrence」を再生させても画面上には192KHz/24bitの再生となる。

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次ぎにコアキシャルアウトを試してみる。ここは仕様通り。まあ、当たり前だ。

まずはMacのUSB-DACとして5.6MHzのDSD「Merry Christmas Mr.Lawrence」を再生してみるが、一応再生されるが画面表示では88.2KHz/24bitと表示される。DSD 2.8MHzでも同様だ。つまりダウンコバートされているわけだ。ここでもDSDは再生されない。

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つまり、ここまで試してみても分かる通り、USB-DACにしろ、他の接続方式にしろ192KHz/24bitが上限ということだ。逆に言えば、DSDを鳴らしたければX5 2nd本体で鳴らせということになる。

ラインアウトなら5.6MHzまでのネイティブ再生だと以下のように正常に再生される。

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コアキシャルからのデジタル出力では2.8MHzまでしか再生されない。5.6MHzは「再生できないファイル」と表示される。仕様通りだ。

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と言うことはだ。音質云々は別として考えると、今の家の環境だとDSDで再生させる場合にはX5 2nd本体からアンプにラインアウトで接続するか、2.8MHzをコアキシャルでデジタルアウトさせるのが良いということになる。

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まあ、正直に言えば、ウチの貧相なオーディオ環境だと、「聴き比べれば違いが分かる」程度ではある。ただ、明らかにDSDの方が音場が広く、楽器の再現性が良いと感じる。これは実際に家人にブラインドで聴かせてみても同様だった。

 

自宅のAV環境はむしろ映画試聴用のセッティングに振っていることもあるし、入力ソースをDirect出力するモードで聴くと流石に機材のチープさを感じる。まあ、それでも少しでも音質の向上を望むのであれば、X5 2ndからアンプに直に出力させた方が良いという結論に落ち着いた。

まあ、何度も何度も書くけれど、音の善し悪し、妥協点は人それぞれだけどね。