南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

2015年 マイ・ベスト映画(劇場、DVD/BD)

今日はクリスマス・イヴ。まあ、男所帯でもあるので何も無いのだが、家人はケーキを作ると言っている。若干不安が・・。

 

さて、年末も押し迫ってきたので今年観てきた映画からベスト5を劇場、購入やレンタルしたDVD/BDから紹介していきたい。ただ、今年は劇場はあまり行っていなくて16作、DVD/BDは今日までで290作観た。若干のダブりもあるのだが、このまま大晦日まで続けば年間300作に達するだろう。

もちろん、DVD/BDの中には再試聴、再々視聴、更にもっと多い物もあるのだが。

それでは紹介していきたい。

2015年 ベスト映画 劇場版

第5位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

 つい昨日書いたエントリーなんだけれど、悩んだ末、これを5位にした。正直に言うと、今年は往年の名作復活が多くて、逆に目新しさに欠けた感がある。そんな中でも異彩を放ったのがこの映画である。昨日あれだけけなしておいてナンなんだけれど、やっぱり映画として新しい挑戦があったことを理由にあげたい。

それと俳優陣の演技がなかなか良かったこともある。

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第4位 007スペクター

 4位にはシリーズ物にした。ちょうど先日、テレビで「007 ダイ・アナザー・デイ」を放映していたので観たのだけれど、ダニエル・クレイグのシリーズもやっぱり今までの007を正当に継承していると感じた。しかし、この無口な主人公は演技とアクションで魅せる。もちろんアクションの多くはスタントマンなのだろうが、黙っていても彼が007であることが認識できる点が良い。映画も「らしさ」が前面に立ち、静と動をうまく織り交ぜている印象が良かった。

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第3位 96時間 レクイエム

このシリーズ、大好きなのである。若い諜報部員が活躍できるのは当たり前。そういう意味ではボーン・シリーズも好きなのだが、それと同等、いや、それ以上のスキルを老齢(失礼)で見せつけるリーアム・ニーソンが超絶カッコイイ!

特に最後のシーンでポルシェが飛行機に突っ込むシーンがシビれた。もうドキドキハラハラ。リーアムには最後と言わず、まだまだ頑張って欲しいと思う。

第2位 はじまりのうた

 この映画も以前に紹介した。その後、BDが発売されたので買って再試聴。うーん、癒やされる。最初はアダム・レヴィーン目当てで劇場に足を運んだのに、結局、緑色じゃないマーク・ラファロ、キーラ・ナイトレイにやられた。個人的にはキーラ・ナイトレイの友人役のジェームズ・コーデンが凄く良かった。優しくて思いやりがある異性の親友。こんな人、なかなかいないだろうね。

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第1位 STAR WARS フォースの覚醒

 そして1位!これはもうなんていうか・・演技とか映像とか音響とかじゃない。その世界感にはどんな作品も勝てないというか。若い頃からずっと見続けて、考えてみれば最初の作品から37年、毎回楽しみにして観る映画だからだ。

上記のように書いたけれど、今回は映画そのものもとても良かった。詳しくは先日のエントリーでも書いたが、次回作がたまらなく待ち遠しい。この映画のために「長生きしたい!」とまで思えるシリーズである。 

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2015年 ベスト映画 DVD/BD版

さて、次ぎは今年観たDVD/BD版から順位を付けてみた。基本的に購入したもの、一部レンタルしたものもあるけれど、結局は気に入って購入に至るわけだ。

正直に言うと、300近くの作品であるわけだし、お気に入りの作品は何度も観ている。例えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか「ボーン・シリーズ」、「インファナルアフェア・シリーズ」も好き。個別だったら「宇宙人ポール」とかサイモン・ペッグとニック・フロストのシリーズも好きだ。昨夜観た「恋するベーカリー(なぜこんな邦題になるのだ?)」も入れたかったけれど、感覚が新しすぎて熟考できず外したり。邦画も久し振りに観た「メゾン・ド・ヒミコ」が凄く良くて「マダム・イン・ニューヨーク」と悩んだが外した。

まあ、色々と悩みながら付けたベスト5である。

第5位 マダム・イン・ニューヨーク

これ、前知識無しに映画好きの友達から「すっごく良かったから観てみて!」と言われて観た映画である。インドの文化をよく理解しているわけでもなく、男尊女卑がまだまだ根強いのだなとか、様々な習慣、食事など初めて知ったことが多い。

ストーリーは、インドからニューヨークに移ってきた家族の話である。主人公は主婦のシャシ。彼女は英語ができないコンプレックスを持っていて、家族からも見下されている。そんな彼女が一年発起。「4週間で英語が話せるようになる」というパンフレットを見てスクールに参加する。最初はオドオドとしていた彼女も次第に自信を付け始める。最後のシーン、心が温まるとはこういうことを言うのだろう。そんな温かく、優しい映画である。

第4位 メルブルックスの大脱出

 これも以前にエントリーを書いたものだ。日本のテレビの笑いって、相手を貶めて取る笑いが多くて大嫌いなんだけど、こういう映画の笑いはやっぱり観ていても楽しめる。もちろん古い映画なので時代背景を考えれば既に外れているギャグなんかもあって、メルブルックス映画をいくつか観てみればそれも分かる。しかし、僕は彼の笑いは好きだ。特に今観ても楽しい気分にさせてくれる笑いは少ないんじゃないかと思う。端的に言えば「質の良い笑い」なんだろう。

ストーリー的にもよく考えられていて、凝った仕掛けもあるし、メルブルックスの映画に多い社会風刺もある。そういう時代背景にも沿った上で作られた極上のエンターテインメントであると感じたのが4位にした理由である。

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第3位 サードパーソン

これもリーアム・ニーソンの映画。今回は戦わないリーアム。ストーリーとしては、場所が離れた3組の男女の複雑で問題を抱えた恋愛をベースに、あまりに意外な結末に思わずため息が出た作品である。これはもう観てもらうしかないんだけど、基本的にミステリーであるわけで好き嫌いは分かれるだろう。

見終わってみて主人公のリーアムが抱えていた問題が露わになり、その姿に自分を重ねることもある。僕もそういう年代になってきていることなんだろうな。

この映画の面白さをもっと伝えたいのだけれど、そのポイントを書くとどうしてもネタバレになるのでこのくらいにしておこう。

 

第2位 ヤング≒アダルト

 これも以前にエントリーに書いた作品である。ブチギレ勘違いオンナを演じたシャーリズ・セロンが素晴らしかった。ただ、この作品が好きなのは、そんな彼女がそのイタい経験を通じて成長するのを感じたことが一番、クスリと笑えるシーンがちりばめられているのが二番、親友?が彼女の理解者として優しい存在であったことが三番だろうか。

それに加えて彼女の姿は僕自身にも投影できる。思い当たるフシもあるし、もっと考えなければいけないこと、覚えないといけないこと、そうして成長しなくてはならないことを考えさせられる映画でもあった。

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第1位 ダンサー・イン・ザ・ダーク

 そして第1位。これも当然、エントリーに書いてある。もうそのエントリーで言い尽くした感がある。これは主人公、セルマが自分の人生を勝ち取った映画だと感じた。観る人によっては酷く後味の悪い映画だろう。だが彼女は泣きながらもその強い意志で息子の人生を守ったのだ。今年一番感動した映画で、見終わった後、しばらく声も出なかった。人生の中でも5本の指に入れても良い作品だ。ただ、この映画、おそらくもう観ないだろうな。それくらい最後のシーンは切なく、悲しかった。

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さて、こんなところだろうか。今年はとにかくAV環境を整えた関係もあって、BDをかなりたくさん購入した。実は今も買ったけれど見終わってないBDが何本かある。それは正月の楽しみにしよう。

良い映画や本に出会うことは、良い人生に触れることだと思う。来年も引き続き色々な作品に出会っていきたい。