南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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加熱式タバコ「IQOS」を使ってみた

Fiio X5 2ndを買ってから音楽を聴くのが本当に楽しくて、CW-L15との相性もとても良く、満足度120%で毎日使ってる。前にも書いたがX5が人気が無いのは何故だろう?と思えるくらい。音の立ち上がりが速くて明瞭で立体感があって、この後だとどのDAPもアンプも不満足なんだが。まあ、それは良いとして。(´Д`)

 

最近はタバコを数人には本当に肩身が狭い。「100害あって一利無し」と言われるが、精神的な鎮静や、どこかのサイトで細かく解説があったがちょっと探しきれなかった。

僕は喫煙者だが、でも、止めるに超したことはない。コストがかかることはもちろん、健康被害、副流煙、臭いなど問題は多々ある。

 

で、近所のタバコ屋でデモをやっていた「IQOS」を買ってみた。イヤホンをしてたので最初に声を掛けられても気が付かなかった。(^_^;)

で、これを普通に買うと1万円近くするのだけれど、年末までキャンペーンをやっているらしく4,600円オフらしい。調べてみると、以前にもキャンペーンをやっていたのだけれど、延長が続いて結局現在では年末までということだ。現在の喫煙者の減少、タバコへの風当たりを考えると「加熱式タバコ」というところで既に敬遠されてしまうし、値段がやっぱり高いこともあるだろう。

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IQOSの説明は下記サイトの方が詳しいだろう。参考のため、貼っておく。 

getnews.jp

 

どうして買ったのか?

実は、点灯デモで実物を吸ってみたからである。パッと吸ってみて「なんか栗の香りのような甘さがある」だった。フレーバーなのか、ほんのりと甘さがある。ただこれは、人によっては好き嫌いがあるだろう。ニコチンをそのままに、タールをほとんど除去してあると説明を受けたが、それだと味に違いが出るのだろう。そのためのフレーバーだと推測した。ただ、今までの電子タバコでは味わえない、ハッキリとした「タバコ」の味がする。これは本物のタバコの葉を使っているからだろう。

でも、僕自身はこの味は嫌いじゃない。それにメリットもやはり気になる。健康被害への影響だけではなく、副流煙の問題、臭い、灰、火の始末、歯への着色などのことを考えるとメリットはとても高い。最初のハードルは本体の価格だろう。1万円という価格をいきなり出すには躊躇われる。まあ、そのための割引きキャンペーンであるんだろうが。

ということで試しに買ってみたのである。

 

メリットの特徴は下記

  • タールがほとんどないことから健康被害を大幅に低減できる可能性(検証中らしい)
  • 火を使わないので火事などの心配がない
  • 煙が出ないので周囲への迷惑が少ない(実は、紙が焦げるような臭いが少しある)
  • 服や手に臭いが付かず、タバコとしての口臭への影響もない
  • どこでも吸える

ついでに使ってみたデメリットも先に書いておこう

  • 味が微妙に違うし、甘味がある
  • 「タバコを差して2秒ボタンを長押し」とあるが、実際は15秒くらい押す必要がある
  • ホルダーの充電に約6分かかるため、チェーンスモークができない
  • 数回数が1回の充電で約14回、6分。インジケータが赤になって15秒吸わないと勝手に電源が切れる
  • 充電器が2.4Aなので、通常のPCなどで使ってるmicroUSBでの充電を流用できない
  • ホルダーが微妙に重い

 

うーん、こんなところかな。

メリットの詳細はサイトに説明があるので良いとして、デメリットを説明してみよう。

まずは「味」だ。

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本物のタバコの葉を使っているだけあって、しっかりとタバコのテイストがある。しかし問題は前述した「甘さ」だ。僕は苦手では無いが、家人は苦手だと言った。つまり人によって差がある。

それにタバコの選択肢が現時点で4種類しかない。普通のもので味の濃さを変えた2つ、メンソールで同様に濃さが違う2つ。値段は20本で460円なので、普通のマルボロと同じだろう。ちなみに、僕は普段は割とインパクトの強いメンソールを吸っているが、濃いメンソールはそれと同等、タバコ自体の味はもっと強く感じた。

 

次ぎはタバコを吸うタイミングの話しだ。説明では「2秒の長押し」とあるが、実際には20秒くらい押さないといけない(訂正いたします:2秒の長押しの後、20秒ほど待つ・・が、正解でした。陳謝いたします)。吸う前の儀式としては微妙に長い。

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ホルダーの充電自体はいつも充電器の電源をONにしておけば、吸い終わった時点で充電してくれるので6分間待つことは無いが、例えば喫煙所で同僚と会話しながら(これがかなり重要だったりする)だと2本目に突入することがある。この時の6分は長い。通常の休憩で5分程度、長くても10分と考えると6分の充電時間は致命的だと思う。実際に本体を温めるのだから時間を短縮するのは難しいのだとも思うが、バッテリーを大きくすれば本体が重くなることを考えるとこれも難しいだろう。結局、タバコの吸い方を変えるしかない。

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そして、1回で吸える回数が14回なこと。これ、実際のタバコに比べると少なく感じる。会話をしつつ、時折吸う・・これを繰り返していると気が付かないが、実際には1本で14回も吸わないので実用的に思える。しかし、タバコは連続して吸うわけではなく、時折スマホを見ながら、同僚と会話しながら吸うのである。そこに吸わない時間の空白ができ、その間にバッテリーは放っておくと消費するようで実際にはもっと少ない回数で吸えなくなる。しかもインジケータが赤色になってからは2回吸えるのだが、15秒経つと電源が切れる。あまり無理難題を言っても仕方がないが、やはりこれはちょっと不満足な状況だと感じる。

 

これらを打破するのなら、ホルダーを2本持ち、更にモバイルバッテリーが必要になるだろう。それなら上記の2点はクリアできる。まあ、ホルダー単体の値段がちょっと高いが。

 

意外に気が付かないのはmicroUSBの充電器だ。これ、2.4Aとなっている。iPhoneが1A、iPadが2Aということを考えるとほとんどの充電器は2A以下だろう。実際、普通に家にある普段使いの充電器に繋がっているmicroUSBケーブルに差したら充電できなかった。もし会社や出先でも充電する必要があるのなら、2.4Aが使えるモバイルバッテリーなどを探すしかない。

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後はホルダーがちょっと重めなこと。手を使いたくて咥え煙草を一時的にしたことがある人は多いと思う。流石にこれは無理だ。かといってホルダーを軽くするのはバッテリーの軽減が必要であることを考えるとこれ以上は無理だろう。バッテリーはむしろ増やして欲しいくらいだから。

それと上記でデメリットには書いてないが、タバコを抜く時にフォルダーの蓋?を持ち上げないで外してしまうと、タバコの葉の部分だけ中に残る。残ってしまっても通常の手順通りに蓋を持ち上げてやればすぐにゴミは落ちるし、専用のクリーナーを使うまでもないのだが最初は慣れが必要だろう。

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とまあ、デメリットについて書いたのだけれど、健康への影響を考えたら選択肢としては十分ありだろう。それに、僕は家でタバコを吸ったら(換気扇の下で)必ず手を洗う。それはタバコが付いたままで猫を触ることができないからだ。猫は身体を自分の舌で舐めて毛繕いをする。タバコが付着した手で触ることなど絶対にできない。

それがIQOSなら可能になる。なにせタバコはホルダーに差す時にフィルター部分を触るだけ。後はホルダー部分を持つのだからタバコは付着しないからだ。

 

結論としては、しばらく使ってみることにした。その上でまた考えよう。まあ、試供品のタバコ(ヒートスティックというらしい)も貰ったし、コストも掛かったのだしね。

 

追記

IQOSの本家サイト、会員登録をしないと見られないようになっている。これって、逆効果じゃないか?製品保証の延長とかの特典はあるのだけれど、「まず知ってもらうこと」が先だろうに。こういうところがイヤラシくて嫌い。

www.iqos.jp

 

追記 2015/12/10

その後にこれは良いかなと思い、家人の分も購入したが不良品。煙があまり出ないし、ホルダーが熱くなる。バッテリーの放電も僕のものよりも随分早いし、ホルダーを取り出した時点で赤のLEDが点灯して使えないことがある。

サポートに電話したところ、2〜3日中に折り返し電話(遅すぎないか?)し、その翌日にすぐに交換品を送るとの約束をいただいた・・が、履行されず。結局その電話の3日後にメールが届き、状況を説明した内容を返信、しかしそこから更に3日経っても何の音沙汰もなく。結局、本日サポートに再度電話をして状況を聞くも、いつになったら対応してくれるのかさっぱり分からず。3日以内に間違いなく電話するとのことで電話を切った。

で、やっと先ほど折り返しの電話があり、明日発送の運びとなった。結局2週間も不良品を使う羽目になった。早く届くと良いのだけれど。