南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

優先席なんていらないんじゃ?

足が悪いのである。いや、膝はMRIでみても原因が分からんと言われたので「足が痛いだけ」なのか。まあ、そのせいで発症した足底筋膜炎は別としても。

 
杖をつき始めた頃は一般席とか関係なく電車に乗った。しかし「なんで俺の前に?」的な微妙な空気感や明らかな舌打ち、「優先席に行けよ」と言われたこともある。まあ、今の世の中の無道徳なのは分かってるのであまり気にしない。それでも他人の気を悪くさせるのは本意ではないので優先席に行くようにした。これがもう4年以上前のこと。
 
優先席ってホント、マナー?が悪い。まあ、その辺は前の記事でも書いたのでまあ気にしない。ただ、精神は相当ストレスを抱えているようで、結果的に若干の抑圧傾向にあると診断された。
 
結局医師に診断書を書いてもらって、勤務時間を変更して通勤時間を外したら少しは座れるようになった。それでもマナーが悪いのが変わるわけじゃない。単に人が減っただけだ。
 
つい最近のこと。エレベーターでホームに降りて(これがまたなかなか乗れないんだよ、人が多くて)、間違えて一般席に乗った。それ自体は理解してるんだけど、揺れてる電車内を移動できるだけのアシもなく。「まあ、次の駅でいったん降りれば良いか。」なーんて考えたら、年輩のサラリーマンに席を譲られた。
 
基本、年上の人からのご好意はありがたくとも、やっぱり気が引けるのでいったんはお断りする。この時にもそうしたんだけど、そうしたらちょっと離れたワカモノの男性が「じゃあ僕が変わりますよ。」とニコリ。
 
いや、格別イケメンじゃないが、スッゴクさわやかで清潔感のあふれた青年だったね。やっぱり顔や身なりは人格が作るんだなぁ・・なんて思いながら、ご厚意に甘えることにした。
 
座って改めて周囲を見渡すと一般席は優先席に比べて遙かにマナーが良い。たまたまかも知れないけど、足を組んでる人もいない、席に荷物を置いている人もいない、寝ている人は少ない(優先席なんか若者でも高い確率で寝てる)、狭いせいもあるけど皆、キチンと整然と座っている。
 
あー、人には人の事情があるとは言え、やっぱり優先席は特別マナーが悪いんだな。
 
と思いつつ。それから何度か乗ってみた。基本は足がよっぽど痛い時以外にはとりあえず優先席じゃありませんからと言ってお断りするが、それでも誰かが「すぐ降りますから」とか言って変わってくれる。なんかちょっと感動。当然、ストレスも少ない。やっぱりこれがゆずりあいの精神だよあなぁ・・となんかしばらくぶりにホッとした。
 
最後に。JRに言いたい(というか、もう2度ほど意見を出したが)のだが、優先席とかもう止めたら?それなら専用席、または無くしてしまった方が良いと思う。その方が選択肢が広がって、お年寄りは妊婦や僕のような人も座れるし精神衛生上も良いと思うゾ。
 
追記
そうそう、先日のこと。同じ電車に障がい者タグを付け、両腕にやたらカッコイイ(不謹慎ですみません)松葉杖っぽいのをついた方と、その奥さんらしき介助者が乗り込んできた。優先席と、その席の前は満杯。僕も立ってた。しかし誰も微動だにしないしそもそも寝てるし。恥ずかしかったが大きめの声で
 
「どなたかあちらの方に席を譲っていただける方はいらっしゃいませんか?お願いできませんでしょうか?」
 
と、言ってみた…が状況変わらず。そうしたら介助者の方が「2つ目で降りますから大丈夫ですよ。(^_^)」と。世の中腐ってると思った。