南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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iPhone5s、やっと到着

前回のブログで発売当日にはiPhone5sが購入できなかったと書いたが、一週間後の27日にdocomoショップから連絡がありやっと手にすることができた。とりあえずiPhone5からデータを復元してみたけれど、少しだけ感想を書いてみよう。

購入したのはシャンパンゴールド。発売直前くらいから品薄だと聞いており、当日にも早々に在庫がなくなったこともあって入手は一ヶ月くらい先になるのかな?と思っていたが、思った以上に早く手にすることができた。相変わらずモノとしての質感は素晴らしい。プラスチッキーな筐体では中々こうはいかないだろう。Apple製品は所有する喜びがあるのはいつものことだけれど、このゴールドを見ていると再認識される。カチッとした印象を与える筐体はカラーリングもそうだけれど、継ぎ目の処理の美しさ、ボタンやエッヂがほれぼれするほど美しい。それが人の感性にリニアで正確、それでいて遊び心があるUIと結びついているのもApple製品の美点の一つだと思う。これはMacを使ってもまったく同じものを感じる。購入したモノへの愛着はこういった綿密な作り込みに寄るところが大きい。もちろんコストはかかるけれど、コストが高ければ更に大切に取り扱おうと言う心理は誰でも働くものだろう。

結論、相変わらずApple製品は美しい。

今回のiPhone5sで、デザインも含んだ機能の差異として最も目立つのは指紋認証の部分だろう。一見してこれのボタンに指紋認証機構が搭載されているとは思えないデザイン・・ところがこれが中々の優れもの。登録や動作の印象などはここ(Gizmode)を参考にしてもらえれば良いと思うが、認識は本当に確実。瞬時というほどではないが、普通にボタンを押す動作で解除ができるし、失敗が多ければ若干(コンマ2〜3秒くらい?)ホールドすればより確実になる。認識は非常にスムーズでストレスが無い。もし、認識が悪いという人は指紋の再登録をお勧めする。あくまで僕の場合だけれど、どうも指を全体的にスキャンした方が良いように感じる。

もちろん、指紋認証はセキュリティとして万全ではない。指が濡れていたり怪我をしたり、場合によっては事故で欠損する確率もある。複製についてはいくつかの報告が上がっているが、そもそもこういった生体認証系は代替が利かないし運用面でも色々と問題はある。そう考えると、この指紋認証は便利な仕組みと理解する方が良いだろう。事実、ロックアウトへのストレスは劇的に減った。以前にも富士通やモトローラで指紋認証を採用した機種はあるけれど、ここまで操作の導線に従い、なおかつ認証精度の高いものは無かったと思う。これは素晴らしい機能だと感じた。

さて、外観はそんなモノだけれど、内部はどうか?プロセッサーが高速になったりM7というモーションプロセッサーが搭載されたが、実際の利用シーンではそれほどの違いは感じられないだろう。M7についてはとりあえず歩数計のアプリが話題になっているが、これの威力を感じるにはもっとアプリが出そろってからだと思う。ちなみに、僕はこのM7にはものすごく期待している一人だが。

体感として最も違うのは新たなバンドの追加だろう。au版iPhone5では盛大に騙された感じだったが、今回のauはひと味違うというところ。ただ、様々なWebサイトを見るともう二度とauやSoftBankとは契約したくない。幸いにして今回、初めてdocomoがiPhoneを販売してくれたので心底ホッとしている。事実、体感としてau版iPhoneはLTEから3Gのローミングの際にだんまりを決め込むことが本当に多くて辟易していた。山手線に乗っていても頻繁にLTEと3Gを行ったり来たり。そのたびに詰まる詰まる。

その点、docomoに変えてからは実に快適。たまに3Gになることもあるが、それでもパケットは途絶せず、十分な流量で落ちてくる。ちまたの計測結果ではdocomoが最も遅いという評判だし、事実そうなんだと思う。速度測定アプリでたまに測定してみても他社が出ているような速度は出ない。それでもiPhoneで使う以上、通常なら2Mbpsも出ていれば僕の使い方ではまったく問題ないし、多くの人はそんなものだろう。メールやWeb、SNSもYouTubeも途切れることはほとんど無い。これがau版やSoftbank版の時にはブチブチと切れていて結構なストレスだった。これとおさらばできる快感は筆舌に表しがたい。

ちなみに、au版iPhoneについてはいたるところで書かれているので参考までに。

>> auのiPhone、なぜ「パケ詰まり」が多いのか? 基地局環境、スマホ機器故障…  | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2013/07/post_2462.html

>> auでトラブルが頻発する理由 通信障害、表示法違反…もう“ズル”はできない!? | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2013/06/post_2245.html

>> auのKDDI、あきれた二枚舌営業〜購入時に虚偽説明、強いクレームには特別に補償対応 | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2013/09/post_3010.html

>> [N] au田中社長「iPhoneのパケ詰まりはほぼ解消した」
http://netafull.net/iphone/044461.html

>> 「個別対応はしない」KDDIの論理から見る日本の消費者(dragoner) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20131007-00028733/

さて、今回、大量に残ったau版 iPhone5の残債支払いを我慢してまでdocomoにMNPした結果をどう感じたか?もちろん、大満足である。自分自身はそれほどスマホに依存していないと感じているけれど、日々の情報収集や仕事での利用に限らず、プライベートな楽しみや友人たちとのSNSでの交流において感じていたストレスがかなり軽減されたのである。まだ実機が届いて二週間ほど、これから使っているウチにまた新しい問題が出てくる可能性はあるのかも知れないが、現時点では購入時のトラブルがあったものの、

 docomoにMNPして良かった!

である。