南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

DENON AH-D1100

先日購入したSony MDR-ZX700がやっぱり電車で使えないってことで落胆したので、また新しいのを買いました。我ながらバカだなと思いつつ(笑)。


買ったのはDENON AH-D1100。実は以前から試聴してみてなかなか気に入ってはいたものの、他にも欲しいものがあったので見送っていた機種です。しかし、ZX700を購入後に改めて家電量販店にて試聴。やっぱりこれは良機種だってことで購入に至りました。

さて、感想をば。


まずは外見から。ハッキリ言って格好悪いと思います(苦笑)。アームが安っぽいですし、ハンガーとの可動部が異様に横に飛び出しています。電車で使っていて、ガラスに映る自分の姿を見るとまるで戦闘ロボットです。頭頂部のパッドも薄くて華奢。パッドを支える部品は面取りをしていなくて角張っており、すごく安っぽいです。まあ、個人的にこの前の機種よりもデザインはマシになってはいると感じるんですが、やっぱり格好悪いと思います。

しかし、気に入らないのはここまで。ここからは絶賛の嵐です(笑)。

音質は本当に好み。低音の押し出しが強く、静かなところでは若干強すぎかなと思わないでもないですが、ボワ付きが無く非常にシャープな低音です。量は電車で聴けばこれ以上適正な(個人的な趣味として)量は無いと思えます。高音もしっかりと出ており明瞭。楽器の質感もうまく表現できています。かといって刺さるような音は何も無く、僕の嫌いなパリパリ感もまったくありません。人によっては柔らかだと感じるかもしれません。中音は若干引っ込んだ感じもありますが、程度は少なく、弱ドンシャリでしょうか。ボーカルが若干遠く感じますが、これは僕の好みにドンピシャリです。

特筆すべきは音場の広さ。密閉型でこのサイズであることを忘れてしまうくらい広く、抜けが良いです。ZX700でも抜けは良いと感じましたがそれ以上。実に気持ちいい鳴り方をします。僕の持っている密閉ポーダブルではダントツの広さです。これだけでノックアウトされました。こんなのを聴いちゃうとイヤホンとかには絶対に戻れません。きっと真夏でもこれを使っているでしょう。


装着感もとても良いです。イヤーパッドが大型で、耳のどの部分も当たらず、とても快適。イヤーパッドは若干硬め。しかし、側圧がソフトなせいもあって痛くなることはありません。ただ、顔を横に向けたりすると首筋に近い部分が浮いて音が抜けるのが分かります。もう少し使い込めば頭の形に合ってくるかなと思います。

コードは両出しで、ここは価格なりでしょうか。決して細くは無いのですが、分岐になる前の一本にまとまっている部分が平行線タイプになっているのでちょっと安っぽい感じがします。1万円をちょっと越える価格と言うことを考えると仕方がない部分かもしれません。

イヤーカップはアルミと樹脂を合わせたタイプです。音質への影響は分かりませんが、イヤーパッドが大きい割にはコンパクトな印象で、デザイン自体は悪くないと思っています。

総合的には買って大満足の機種になりました。音質は本当に好みです。家で聴くには低音が強いですが、元々僕は家ではスピーカー派なので何の問題ありません。価格も安いし、買って本当に良かったと言えます。