南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

Kindle Oasis買っちまった・・

Kindle Paperwhiteを購入して約一年。それなりに満足していたけれど、やっぱり不満もある。

  • 縁の部分が少ないので微妙に持ちにくい
  • 動作が遅い(特にメニューと文字選択まわり)
  • 容量が少ない(マンガモデルにすれば良かった・・)
  • マンガを読むには老眼だと厳しい

動作については、そんなに気になっていなかったけれど、反応が遅くて「あれ?ちゃんとタップできたかな?」という場面が少なくない。それでも、それはメニューを弄ったり単語や文章の選択をする部分だけで、ページ送り自体は本に集中しているとそれほど気にならなかった。

しかし、これ、微妙に持ちにくい。縁の部分がそれほど広くないので、片手で持ちにくいのだ。椅子に座って読む分には両手を使ったり、テーブルに置いたりするのでそれほど気にならないのだけれど、ベッドやソファで横になってゴロゴロしながらだと、片手だと少々キツイ。最初はカバーを付けたり、バンカーリングを付けたりもしていたのだが、横になりながらの読書だと、右を向いたり左を向いたりと寝返りをうつので、手が小さいこともあってバンカーリングの位置がピッタリと決まらない。それと、寝返りの度に画面をタッチしないように気を付けながら持ち替えたりするのがちょっと気を遣う。

容量については、基本的に小説がメインなので大丈夫だとは思っていたのだけれど、たまにマンガを読みたくなる、それも実家に帰省中だとかだと大量に保存した状態になるわけだ。マンガは読み出すと一冊を読み終えるのにあまり時間がかからないので、多くは持ち運べないのがもどかしくなる。あぁ、32GBのマンガモデルにしておけば良かったかなぁ・・と思う瞬間だ。まあ、一年を通してそんなにあることじゃないが。

僕にとって一番の問題は、老眼が進んだせいか、マンガだと文字が読めないことだ。かと言って、ページをめくる速度の速いマンガでいちいちページを拡大するのは不効率だし、読書の流れがブチ切れる。なにより、こういう時に速度の遅いE-Inkはネックになる。こうなるとついついiPad miniを持ち出すハメになるのだが、ウチのiPad miniも購入してから随分経っていて、そろそろバッテリーが怪しくなってきた。

ここで、新型のiPad mini4を買おうか・・とも思うが、僕は、先日iPad Proを購入したばかり。今は出かける際には基本的にiPad Proを持ち歩いているので、iPad miniの出番が極端に減った。こうなってくると今からiPad mini4もなぁ・・と思ってしまうのである。

で、Kindle Oasisである。もちろん存在は知っていたし、スペックも知っていた。欲しいとも思った。が、いかんせん高い。これに4万円近い価格設定はちょっと納得いかない感じなのである。せめて3万円を切るくらいならと思うのは僕だけじゃないと思う。しかし、僕は暇な時間はほとんど読書をしていると言っていい。だとすれば、それは生活に必要なモノであるわけで、それに対する快適さを考えればこれくらいの投資は仕方がないか・・という部分でしばらく思案していたが、結局購入した。

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とりあえず使ってみて、やっぱり僕には最低でもこのサイズは欲しいんだなと実感。実をいうと、最近、メガネをまた作った。前回作ってから一年も経っていないのだけれど、思いのほか近眼も老眼も進んでいて、裸眼だとPaperwhiteの6インチ画面だとマンガの文字が見えなくなっていたのも購入動機の一つだ。ちなみに、iPad mimiも含めてサイズを比較するとこんな感じ。

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Oasisが正方形に近いものの、その小ささがよく分かる。そもそも重量にしても、Paperwhiteが205g、Oasisが194g。前モデルのOasisから比べると随分重くなったものの、それでもPaperwhiteよりも軽い。更に、Oasisは画面部分が薄くなっていて、重心がページ送りボタン部分に集中していることもあり、実際に手に取るとかなりの差を感じる。特に僕のように寝転がって読むとハッキリとその差は大きくなる。

それと、何より大きいのはIPX8相当の防水機能が付いた点だ。これは、お風呂でも読書をする人にはかなりのメリットだろう。流石にお湯に浸けようとは思わないし、洗剤や入浴剤が混ざったお湯はちょっと不安があるので避けた方が良いだろう。しかし、何かのミスで水没させたりした場合の安心感が全然違う。

更に、この背面の形状が良い。

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持った時にちょうど手に収まる感じだ。ちなみに、これは右手に持っても左手に持っても画面が反転する。当たり前な部分でもあるだろうが、こういう細かい部分はとてもありがたい。これなら寝転びながら寝返りを打ち、どちらの手に持ち替えても大丈夫だ。

読書の流れを考えているという意味では、この押しボタンによるページ送りも超便利。

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気が利いているなと思うのは、このボタンも設定で「送る」「戻す」が変更できるところ。

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これ、本体のどの部分を持つかでページ送りが下の方が良い場合もあるだろう。ちょっと面白いなと思ったのは、自分で自炊したPDFファイルの場合、画面上のタップだとKindle書籍の送る動作が逆になるのだが(左側で戻るになる)、ボタンだとKindle書籍もPDFも同じ動作をする。細かいところだが、これはとてもありがたい部分だ。

次に気になるのは動作速度だろう。昨今のスマホやタブレットに慣れていると、Kindleはかなり「モッサリ」した感じだ。スクロールという概念が無いこともあって、これが最初に戸惑うところだと思う。高速化されているOasisだが、結論から言えば動作スピードはほとんど変わらない。下の動画を見てもらうと分かると思う。

ページ送りはほぼ同じ。メニュー関連はそこそこ違うが、これもPaperwhiteの速度でもあまり問題だとは思っていない。一番改善して欲しいのは、Kindle書籍の小説などで単語や文字をハイライトさせる場合だろう。個人的に、この部分がもっともイライラする。位置を決めにくいし、動作が指について来ない。残念ながら、この部分も少し速くはなったものの、快適とは言いがたい。値段を考えれば、もっとキビキビと動いて欲しいところだ。

こういう時に感じるのは、Kindle端末が家電量販店等にほとんど置いてないのが残念であることだ。電子書籍販売の競合先でもあるし、ある意味仕方がない部分でもあるが、事前にデモ機に触れる機会があれば、実際に購入する場合の判断ポイントにもなるし、買ってみて落胆することもないだろう。Kindle端末を使っていて便利なのは、意味の分からない単語やその用法を簡単に調べられること、また、文中の気になる部分をメモとして残したり、共有できたりすることがある。そのために、単語や文章をハイライトさせるのだが、これが動作の遅さも相まって、とてもやりにくい。これは、人によって使う頻度はかなり違うとは思うのだが、電子書籍ならではの機能でもあり、こういう部分が快適になるだけでかなり利便性が上がる。もちろんハードの仕組み的な要素もあるのは分かっているのだが、メーカーの更なる努力に期待したい部分だ。

とりあえず一週間ほど使ってみた感想はこんなところかな。あぁ、そうそう。画面が微妙に黄色っぽいのが見て分かると思う。これ、最初はちょっと気になったんだけど、実際には目に優しい感じがする。まあ、購入した欲目もあるとは思うんだが。Oasisにして一番変わったところは、マンガも積極的に読んでみようと思えるところだろうか。今まではどうしてもiPad miniかiPad Proに変えて読んでいたし、それはそれで面倒だった。しかし、今回のOasisは、画面も大きくなったし本体の操作感も格段に良くなったこと、今回はマンガモデルを買ったので本体の容量的にも問題が無くなった。あとは、カバーをどうしたものか・・と思案中だが、せっかくの軽さをフイにするのもちょっとどうかな?と思えるので、これはもう少し使ってみてから結論を出そうかと思う。

こういう便利な端末が増えて、更に価格も安くなるのなら、読書をする人も増えるんじゃないかなぁ・・?と期待もしたり。年齢を重ねるごとに思うが、読書をすることは、人生を、人間性を豊かにするのにはとても有意義なことだと思う。押し付けるものでもないが、読書をすることはとても大切なことだと考えている。良き人生のお供にKindle。こういう気分にさせてくれればなと期待している。