南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

寝る前の積み木

僕の中ではそう呼んでいる。「寝る前の積み木」

そう、今夜みたいにちょっと眠れない夜。それはよく起きる。僕は習慣的に寝る前には読書をしている。そのうち眠気が強くなり、本を置いて眠るか、その眠気が急激な場合にはそのままいわゆる「寝落ち」する。そんな時に必ず「寝る前の積み木」が始まる。

僕だけのことかも知れないし、ひょっとしたらみんな同じなのかも知れない・・とは思う。具体的にどんなことが起きるかというと、以下である。

眠りに堕ちつつ、読んでいた小説の後ろに、自分で作った物語を積み上げていく

のである。ブロックを積み上げるように。その物語はもちろん僕のオリジナルな物語で、後から考えると物語の本筋とはズレてしまっているし、ある種の荒唐無稽さを備えている。しかしそれは、その時の「ウツラウツラした自分」の状態のまま、ブロックの形に合わせたように次々に積み上がっていく。主人公と友人は、そのあとに喧嘩別れをし、それぞれお互いの伴侶を見つけ、いつしか忘れた頃に街で偶然出会って昔話に花を咲かせる・・みたいな。これはまだ常識的な流れなのだろうが、多くはそこから大地震が起きてビル内に取り残され、どうやって脱出すべきか?とか、気がつくと友人は自分よりも30歳も年齢を重ねていて、その友人が突如心臓の病に倒れる(これは昨夜のイヤな夢だ)とか。昨夜の夢は辛かった。僕がその友人を慕っていることがありありと分かったから。

でも、そんな時の眠りはちょっと中途半端で、自分がベッドに横たわっていることを理解しているし、そこからすぐに覚醒することもわかっているし、眠れないからポケGOのジムにでも行くか・・とかも考えていたりする。そう、完全に眠ってはいない。

こうなるとすぐには完全に寝られなくて、こうやって一度起き出してパソコンに向かって(今はiPad Proだけど)いたりする。「苦しいか」と言われれば「寝」苦しい。身体のいたる部分がムズムズと動き出したくて蠢き(アカシジアと言われれば、そうかもと思う)、頭はハッキリとはしないものの、外からの刺激、例えば猫が隣に寝ていたりとかはシッカリと意識している。誰でも同じか分からないが、少なくとも僕にとって「苦しい」ものである。

これがいわゆる「ストレスによる不眠」なのかと思ってはいるのだけれど、投薬をしてもこの状態はあまり変わらない。医師もそう言うし僕もそう思うのだが、こういうのは根本的な「何か」というストレスを無くさないことには治るものでもないと思う。そして、それが僕という人間の現状のあり方なのであれば、これは自身の特性として諦めることなのか?とも思ったりもする。それがもっとも「安易で分かりやすく、諦めがつきやすい答え」だからだ。

ということで、今夜はもう疲れて睡魔に誘われることを粛々と待つばかり。あぁ、あと何時間起きていなとならないのだろう。気の重さが徐々にその重量を増しつつある。まあ、なるようになるだろうが。