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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【結果あり】MotoGP 第18戦 スペイン バレンシアGP・・と2017シーズンに向けて

MotoGP(とバイク関係)

今シーズンのMotoGPもこれで終わりかと思うと寂しさを感じる・・のが毎年この季節の習わしになっているように思う。しかし、今シーズンは近年まれに見る混戦模様で、ランキングこそいつものライダーが落ち着くところに落ち着いた感があるのだが、シーズンを通して9人の優勝者を出すに至ったのはそれだけ個々のコンディションが接近していたことを表していると思う。

 

さて、総括はあとにするとして、最終戦だ。スペインはバルセロナサーキット。長い直線とテクニカルなコーナーを織り交ぜた、ここも抜くポイントが多く競り合いが多く見られるコースだと思う。今回のレースはランキングがほぼ確定したなか、スペインの地元ライダーにどうイタリアンライダーが絡んでくるか?がポイントだろう。実に30周の長丁場。タフなレースになる。

ホールショットを決めたのはロレンソ。コース的にはHONDAかなぁ・・と思ったが、ロレンソが先頭で抜け出し、序盤にアドバンテージを築く「ロレンソパターン」だ。それに直線スピードの優位をうまく使うイアンノーネ、ロッシ、マルケス、ビニャーレスが続く。

序盤を見ると、マルケスのマシンの挙動が今ひとつシャープな感じがない。個人的にリアのセッティングを含め、リアタイアが合わないのかなぁ・・と見える。また、2位のイアンノーネの前に出てロレンソを追いたいロッシだが、果敢にアタックしてもその圧倒的なDucatiのストレートスピードを武器に持つイアンノーネを突き放すことができない。


いまひとつ生彩さを欠いたマルケスだが、そこは今シーズンのチャンプ。中盤ではしっかりとセカンドグループにつき、終盤で前に出ると一気にロレンソとの間隔を詰め始める。この頃になると燃料が減って重量が軽くなったせいか、それともリアのソフトコンパウンドの感触をつかんだのかペースが上がっていく。しかし、やっと後続を引き離し始めた時点で、ロレンソとの差が約6秒。既に勝利を確信したか、ロレンソの落ちたペースでも追いつくことはできなかった。


結局レースは、ロレンソが逃げ切りパターンで優勝、2位にはペースアップしてセカンドグループを抜け出たマルケス、そして3位には圧倒的なパワーとハードなブレーキングでイアンノーネがロッシを抑える格好になった。

 

 また、怪我からやっと復帰したダニ・ペドロサは序盤に転倒リタイア。怪我が悪化していなければ良いのだが・・。そして5位にはやはりスペイン人のビニャーレスが続いた。

 

さて、今シーズンを振り返ってみると、やはりレギュレーションの変更による各車のパフォーマンスの差が減ったことがあると思う。実に9人の勝者を出したこともそうだが、近年まれにみるサイドバイサイドのバトルが目立ったシーズンでもある。しかも新たなタイヤに馴染めなかったのか、フロントからのスリップダウンも多かった。

そのなかで個人的に活躍を讃えるのなら、やっと実力が評価されたクラッチロウだと思う。イコールコンディションとも言わないが、あのマシンであそこまでやれるのはクラッチロウだからだろう。今シーズンは転倒が少なかったというのもある。実に安定し、そして安定した巧さが際立っていた。


そしてもう一人。これはもうSUZUKIに久しぶりの優勝をもたらしたマーベリック・ビニャーレスだろう。残念なことに彼は来シーズンのシートをYAMAHAに決めてしまったが、ぜひ、もうワンシーズン走ってもらいたかった。レギュレーションの変わった今シーズンのデータの蓄積のあるなかで、イーブンな環境での彼のライディングを見たかったということだ。彼が来シーズンも今シーズンのように活躍できるかは、・・これも個人的にだが・・懐疑的でもある。それは、コンパクトなSUZUKIのマシンと彼のMoto2のような混戦に強いライディングがマッチしたからという気もする。そもそもMoto2とMotoGPではタイヤの使い方がまったく違うだろう。Moto2はエンジンパワーをいかに効率良くタイヤに伝えるか、逆にMotoGPのパワーは完全にタイヤのパフォーマンスを追い抜いている。つまり、いかにタイヤが持つ性能の限界を使うことができるか?であると思う。その辺がビニャーレスには合っていたんじゃないだろうか。

 

いきなり来シーズンの話になってしまったが、やはりチャンプに最も近いのはマルケスだろう。彼は一人、次元の違う走りをしている。侵入から積極的にスライドをして方向を変える彼のライディングは、競り合いに強い。まるで氷上をスケーティングしているように感じる。積極的にスライドを使うライディングは、コンディションの悪い時にも強い。チャンプを決めたあとにのレースで連続で転倒を喫しているが、気が抜けたのか?とも思えるマルケスらしからぬ走りだったが、集中したライディングでは「あれで転ばないの??」と思えるようなバランスの良さだった。もちろんトップライダーに向かって僕が言うのも失礼だとも思うが。しかし、レギュレーションの変更にも対応し、データの蓄積ができた来シーズンは、またマルケスの活躍を目の当たりにするのだと予想する。

僕が来シーズンの台風の目になると予想しているのは、Moto2のヨハン・ザルコだ。

 もちろん、まったく異なるMotoGpにいかに対応できるか?が鍵なのは間違いないのだが、接戦に強く、粘り強く、そして巧い。なによりサテライトとは言え、フランス人のザルコがフランスを拠点に置くチームからの出場ということで期待している。

期待していると言えば、もちろん中上選手と新たに挑戦する長島哲太選手もだ。中上選手は初優勝も達成し、今度はシーズンを通しての活躍を期待している。

そして新たにMoto3に参戦する4人の日本人ライダー。そもそも小排気量では一時期、日本人が席巻したシーズンもある。Moto3で再びあの感動を味わいたいという気持ちもある。活躍を期待したい。またいつか・・故加藤大治郞のように、トップカテゴリーでの日本人の活躍を夢見るのである。

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