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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【結果あり】MotoGP 第17戦 マレーシア セパンGP

前回も書いたが既に世界チャンプはマルケスに決定した。後はレースそのものの楽しみと、少しポイント差のついた2位争いだろう。

セパンは個人的に凄く面白いサーキットだと思う。走るとしても見るとしても。コースレイアウトが、パッシングポイントが多いテクニカルサーキットだからだ。だがそれもドライコンディションでの話し。今回はマレーシア特有の頻繁にスコールが降る中で行われたレインコンディション。もちろん、パワーの少ないワークス以外のチームにはチャンスでもある。そういう意味では各車のマシン差が出にくいという意味で面白くはなりそうだと思っていた。

 

MotoGPの決勝は、事前の豪雨で20分間の延期、そして周回数を1周減らす19周で行われることになった。

雨のレースは荒れる。スタート直後からその様相は顕著で、頻繁に順位を入れ替えながら進む。最初にロレンソが飛び出した時にはいつものロレンソパターンか?と思わせるが、それをさせないのがこのコンディションだ。しかし、「雨に弱いロレンソ」と言われてしまっているのは少々厳しい評価だなと思う。雨に弱いのはヘタだという評価が一定数あるからだが。ロレンソは確かにここのところ雨で上位に出て来られないでいるが、元々はシュアなライダーだというだけで、ヘタなわけじゃ当然ない。事実、今回もレース序盤でファステストラップを記録している。

 

さて、レースは序盤で順位を入れ替えつつも、ロッシ、イアンノーネ、ドヴィツィオーゾ、マルケス、クラッチロウ、アレイシが徐々に後方を引き離しつつレースは展開する。この辺で、なんとなくイアンノーネが微妙に不安定な走りをしているな・・と思った。フロントのポイントが決まらず、周回ごとにラインを変え、時にフラつきながら走っている。一時はトップを走りながらも「このままじゃ転ぶなぁ・・」と思ったら、案の定、残り6周で転倒。しかし、その直前まではロッシと激しいバトルを演じ、この二人のイタリアンの素晴らしいレースが見られたことが今回のレースの収穫でもあるだろう。いやぁ、でもやっぱりイアンノーネはチームメイトに突っ込んだり他者を巻き込んだりの転倒があったりして、まだまだ怖さというか不安定さがあるなぁ・・と改めて感じた。

 

さて、実はその前にも転倒者がいる。そこは雨のレースだ。優勝からずっと安定した速さを見せていたクラッチロウ、そしてなんと、チャンピオンを決めた後のもてぎで転倒リタイアを喫したマルケスまでもがフロントを掬われて転倒してしまう。かろうじてマルケスは復帰するがクラッチロウはリタイア。それがラスト10周を切った辺りだ。クラッチロウはとても良い走りをしていたと思うのでかなり残念。マルケスは緊張の糸が切れたのかなぁ・・と若干思ったり。そこはまだまだ若さだろうか?というのはプロの世界ではちょっと考えにくくもある。

 

そしてトップ争いはロッシとドヴィツィオーゾに移る。今回の・・というか、今回もドヴィツィオーゾの走りは良い。何と言うか・・マシンを良く知っているライディングだと思う。コーナーをコンパクトに周り、立ち上がりからストレートの伸びを生かした走りだ。これだと転倒のリスクも少ない。事実、ドヴィツィオーゾのマシンのフロントは誰よりも安定している。ただ、個人的にはこのセパンのような抜きどころの多いコースだと、前走者のインにフロントをねじ込むタイミングが難しいようにも感じる。特にS字の切り返しのような場面だ。

 

しかし、残り5周でなんとロッシが1コーナーで痛恨のミス。止まりきれずにアウトに大きく膨らみ、なんなくドヴィツィオーゾが前に出る。おそらくだが、この時点でロッシは年間ランキングで確実に2位を取ることを選択したのではないだろうか?・・とこの時点で一緒に観ている家人に話したら、「えー・・そうなのかなぁ・・」と面白さ半減みたいな口調で言っていた。ランキング3位のロレンソとのタイム差はかなりある。レインコンディションでの転倒のリスクもある。明かにペースを落としてドヴィツィオーゾを追うことを諦め、2位のポジションを確定することに努めた・・と僕の眼には移った。このままフィニッシュすれば年間ランキング2位も確定する。

逆に言うと、そう思えてしまった時点でこのレースは面白さが半減したのも事実だ。上位の転倒、ペースの上がらないSUZUKIワークス、そしてなんとDucatiでワークス以外の同チーム、アビンティアのバルベラとバズが4,5位につける。この辺がレインの妙だなと思う点でもある。

 

しかし、SUZUKIは何が原因だったのかなぁ・・。個人的には雨の時点でSUZUKIのチャンスと見たんだが。アレイシは中盤でオーバーランして大きく順位を落とし、ビニャーレスもペースを上げられず、上位の転倒もあって結局6位でフィニッシュ。ドライで好タイムを出していたのだが、レインはセッティングが決まらなかったらしいのは、SUZUKIのホームページを見るとビニャーレスがそう語っているし、アレイシはリアにソフトタイヤを履いたことが裏目に出たとある。どうやらドライの方が良かったっぽい。うーん、残念。

www2.suzuki.co.jp

で、ここまで書いて分かる通り、ドヴィツィオーゾが真っ先にチェッカーを受けてゴールイン。なんと、今シーズン9人目の勝者だ。これは初めてのことらしい。ただ、元々ドヴィツィオーゾは速くて巧いライダーである。遅かったくらいだ。とにかく、優勝おめどう!ドヴィツィオーゾ!

なんか最近は勝者が多いので、こればかり書いてる気もする。まあ、それもGPの面白さのひとつだ。勝者がサーキット毎に変わる、激しいバトルを違うライダーが随所で繰り広げる、それがバイクレースの面白さでもある。それに今回はアプリリアのバウティスタがなんと7位でフィニッシュしている。レインコンディションにはこういった妙もあるのだ。

次戦はとうとう最終戦、スペインはバレンシアサーキットだ。ここも個人的に好きなサーキットだ。スペイン人が席巻する現在、ここはロッシに頑張ってもらいたい・・と密かに思っていたりする。しかし、もう最終戦かぁ・・楽しみもあとわずか。既にちょっと寂しさを感じたりして・・。