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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【結果あり】MotoGP 第16戦 オーストラリア フィリップ・アイランドGP

何と言うかなぁ・・既に年間チャンピオンが決まってしまっていて、2,3位の間隔もそれなりに離れていると、見る側にもどうにもモチベーションが上がらないというか・・。GPは全部で18戦。まだ2,3位に逆転の目があることはある。ただ、所謂ここまでのBig4であるペドロサが戦列を離れ、台風の目のひとつであるイアンノーネも怪我で欠場。シーズンを通してみるとかなり面白いレースが多く、特に今年はチャンピオンが頻繁に入れ替わるという展開を見ても非常に満足度の高いシーズンではある・・のだが、やっぱりチャンピオンが決まってしまった以上、残りのレースをいかに楽しむか?というか、どこに視点を当てるか?なのかな?と思ったり。これは長い間シーズンを追っかけていても毎シーズン訪れる「緊張の糸の切れた状態」でもある。

 

で、今回は特にラップを追わず、それぞれのライダーに焦点を当てて書いてみよう。もちろん結果は書くので未見の人はこれ以上は読まない方が良い。

 

さて、まずはチャンピオンの決まったマルケスから。マルケスは今までの二度のチャンピオンでもその後のレースで手を抜くような真似はしない。いつも全力で走る・・そういう意味では非常に闘争心の溢れたライダーだと思う。今回のレースでも序盤から果敢に前に出て、アッサリとトップに立つとそのまま後続との差をどんどん広げていく。ちなみに、今回のマルケスのタイヤチョイスはフロントにハード。ほとんどの選手がフロントにソフトを選択していたようだし、この辺が勝負の分かれ目にもなるのだろう。フィリップアイランドはこの日、気温が12℃ということでその気温に合わせたものだろうが、ミシュランはこのコースに合わせたスペシャルタイヤを用意。

www.crash.net

快調にトップを疾走するマルケスだったが、なんと中盤にフロントからスリップダウン。あれ?今シーズン、初転倒リタイアじゃないか?これ。若くてもプロフェッショナルなライダーであるマルケスが、チャンピオンシップを獲得したからと言って気が抜けたわけではないだろう。おそらくはこのタイヤ選択がマルケスのミスを誘発したのだろうと思う。というか、マルケスが2位以下をチギっていたためにあまり走りが見られなかったので、その辺、唐突に転倒したように感じてしまって、マシンの具合がよく分からなかったというのが本音だ。

 

次ぎはロッシ。彼が頑張ればレースが盛り上がる。それだけ偉大なライダーである。だが、予選は15位。ちょっと調べてみると、予選は雨天の中行われたのだが、ロッシがエクストラ・ソフトタイヤで規定周回数である10周を超えて走ったために、その回の予選タイムが記録されなかったとのこと。うーん、これ、ロッシじゃなくてチーム側のミスじゃないか?

itatwagp.com

で、決勝は15位からスタート。例によってガンガンと追い上げる展開。いやぁ、これこそロッシ。この辺はやっぱ盛り上がる。しかしこのスタートポジションからはなかなかトップに追いつかない。結局、トップを上回るラップを記録しつつもトップには追いつけず、離されたまま2位でゴールラインを割ることになった。それでも、今回のレースが面白かったのはロッシのおかげだろう。やっぱりロッシが活躍すると面白いレースになる。

 

お次は・・SUZUKIの2台かな。ビニャーレスとアレイシ・エスパロガル。確か、もてぎでも2台とも上位で走っていたように思う。早々にレギュレーションの変更に対応したビニャーレスが先に勝利をモノにしたが、アレイシも前回のもてぎでは良い走りをしていたと思う。今回も最初からガンガン前に出る。いやぁ、SUZUKIが完全復活・・というか、前のポジションにいても違和感が無くなってきた。まだ復活して間もないというのに、これは少々驚きでもある。今回は、これにYAMAHAで走るアレイシの兄、ホル・エスパロガルも加わって激しい3位争いを繰り広げる。とにかくアレイシは新参のビニャーレスと同じマシンでもあるし、結果が欲しいところだろう。そのための焦りか?フロントからのスリップダウンであえなく戦線離脱。うーん、残念。個人的にすごく残念。結局、ビニャーレスは3位で表彰台を獲得。来季はロッシと同じYAMAHAのシートに乗ることになるのだが、このままSUZUKIで走ってもらいたいなぁ・・と思うライダーでもある。

 

ええと・・そうそう、忘れてはいけない。チャンピオンシップの3位に付けるロレンソ。前回のもてぎでは終盤に2位走行中にこれまたスリップダウン。なんか今シーズン、タイヤが変わったせいか他のライダーも含め、やたらスリップダウンが多い気がしない?映像を見ていると、なんていうかこう・・滑り出しが速いイメージがある。「あ!」と思った瞬間に地面を舐めている感じになる。そういうこともあってか、ここのところロレンソの影が薄く感じてしまうのは僕だけだろうか?さて、今回のロレンソは12位スタート。そこから徐々に追い上げて行くのだが・・やっぱり目立たないというか。結局、6位でフィニッシュ。気持ちは既にDucati?・・と流石に思いたくはない。だってプロフェッショナルなのだし、どのライダーも移籍が決まってもその直前まではちゃんと結果を残していた記憶しかない。当然ロレンソも同様だ。

 

さて、ここまで書いて、じゃぁ、勝ったのは誰?って思うでしょ?

今回の優勝は、走る闘魂、カル・クラッチロウ!2勝目、おめでとう!なんというか、一度の優勝がそのライダーの走りを変えてしまうことはよくあることだ。だけれど、これほど変わったと感じたライダーは久し振りだ。そもそもクラッチロウは遅いわけじゃない。「走る闘魂」と異名を取るだけの激しい走り、ここのところのシーズンではどうも転倒が多いイメージで良いところが無かったが、以前からそのアグレッシブな走りには定評があった。僕も好きなライダーである。それが、前回の優勝から速さに加えて抜群の安定感を示している。レース後のインタビューでも、フロントにマルケスと同じハードタイヤを履いたことで、マルケスの転倒したコーナーではフロントの接地感に注意しながら走ったとのこと。いやぁ、素晴らしい。「闘魂」と言われつつも、インタビューを見れば落ち着いた淡々とした戦士であることが良く分かる。マシンもサテライトのマシンであるわけで、ワークスのマシンからは戦闘力の面で不利な部分もあるだろう。それでも「マルケスが転倒しなくても抜けた」と普通にインタビューで答えたクラッチロウに脱帽ですよ、もう。とにかくおめでとう!

 

後は、ペドロサの代役で久し振りにニッキー・ヘイデンが出ていたのが印象的だった。ペドロサのマシンを短期間でよくぞあそこまで攻め込んだものだと思う。一時は一桁台で走っていたのだから。結局、ジャック・ミラーとの接触?っぽい感じで転倒してしまったのが非常に残念だ。昔はアメリカン・ライダーが世界GPを席巻した時代もあり、日本人と同様にアメリカ人にも良いライダーが出てきて欲しいと切に願うところだ。

 

次戦はマレーシアはセパン。非常にテクニカルで面白いサーキットだと思う。そろそろ来シーズンを見据えた戦いもあることだし、是非、面白いレースを見せて欲しいと思う。しかし、残りももう2戦なのね・・なんとなく寂しさを覚えた第16戦であった。