南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【ネタバレなし】個人的お勧め映画:ヴィレッジ

M・ナイト・シャマランというと、興業的にはいくつかの成功もあるものの、「シックス・センス」以降にはあまり良い印象を持っていない。なぜかビック・ネームになっている感があるが、いくつかの作品ではレジー賞まで受賞している始末でもある。
その中で個人的に一番好きなのがこの「ヴィレッジ」である。

1880年代のその村にはいくつかの掟があった。「赤いものは『彼ら』を呼び寄せる不吉なもの」そして「村の外には出ないこと」。森は正体が分からない『彼ら』のものなのである。そんな村に事件が起きた。知的障害を持ち、盲目の女性アイヴィーに想いを寄せるノアによる事件。そして瀕死の重傷を負ったルシアス。彼を愛するアイヴィーは、彼を助けるために薬を求めて森を抜け、村を出るのだが、そこにあったものは・・。

この映画は結末によって評価がかなり別れるだろう。しかし、僕は好きな映画である。ミスリードを含んだいくつかの謎と事件。散りばめられた謎の答えが村の外にはある。あるいは年老いた人たちに。その構成の緻密さに、終わった時の「物語を観た」というある種の達成感がある。僕はこの瞬間が好きだ。


ある意味、「シックス・センス」同様、結末が分かってしまったら二度目はつまらないと思う人もいるだろう。だが、僕は違うことを思う。結末が分かった上で再度見直した時、その構成の見事さに驚くのだ。「シックス・センス」もそうだと思う。先日エントリーを書いた「メメント」や「ピエロがおまえをあざ笑う」なんかもそうだろう。そうやって考えるとたくさんある。「プリデスティネーション」「プロジェクト・アルマナック」他にもたくさん。僕はこういう楽しみ方は好きだ。これは、何もこういった謎解きや結末のオチが特異なものだけではない。どんな映画でも、二度目には二度目の発見が、三度目には三度目の発見がある。た、こういった映画の二度目の観賞は更に格別である。

 

見所は謎解き以外にも、盲目の女性アイヴィーの強さもあるだろう。目が見えないことの恐怖。いや、目が見えないからこその勇気なのかも知れない。今まで恐怖の象徴とされた森に、見えない目で進む。愛するルシアスを助けるために。そして彼女は真実を知るのだ。

 

この映画は結末を知っていたら一度目の新鮮な楽しみを味わえない。なので村に隠された真実は書かないが、ぜひこの良質なミステリーを楽しんで欲しいと思う。
ただ、非常に残念なことに、Blu-Rayでの販売がないこと、既に新規のDVDはほぼ手に入れられないことがある。結末によって好き嫌いが別れることも事実なので、観るのならとりあえずレンタルという選択肢しかない。個人的にではあるが、こういう良作はBlu-Ray化して欲しいものだ。