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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【結果あり】MotoGP 第13戦 イタリア サンマリノGP

前戦に続いて先週末にはイタリアサンマリノにてGPが開催された。

今までは、マルケス、ロッシ、マルケス、ペドロサの4強ばかりが勝つレースであったが、今シーズンのレギュレーションの変更のためか、ここまでに7人のウィナーを輩出している。非常に面白いシーズンだ。

例によってあくまで個人的な感想では、ここまで、HONDAはタイヤのせいかかなり苦戦していると見ている。確かにマルケスはポイントリーダーではあるが、ここ数戦は精細が無く、彼の持ち味が出ない。不安定な挙動を見せるマシンを彼の天性のフィーリングでコントロールしているが、お世辞にもマシンは安定しているとは言い難い。

逆に言えばこれがレースを面白くしていると言える。以前に比べて他のマシンも含め、確実にその差は詰まっていることは、新しいウィナーがここまでで4人出していることからも分かるだろう。特にSUZUKIが短時間で熟成をさせて来たことは特筆に値する。マシン、チーム、そしてビニャーレスのセンスによるところが大きいとはいえ、ここまでの活躍は想定していなかった。

 

さて、今回のレース。サンマリノはあまりトップスピードが乗らず、S字の多いテクニカルコースという印象だ。相手をパッシングするポイントが多い点でも楽しいサーキットでもある。路面の温度はスタート時点で43℃。この時点でそれぞれのライダーが異なるタイヤをチョイスしている。流石に中盤戦ともなると個々のライディングとタイヤの相性も固まってきているとは思うが、未だに試行錯誤している場面も見て取れる。今回も面白いレースになりそうだ。

 

スタートで飛び出したのはポールポジションのロレンソ。いつものように逃げ切る様相を見せるが、そこは地元イタリアのロッシが許さない。余力をどの程度残しているのか分からないが、後続を離しつつレースを2台がレースをリードする。しかし、ロレンソのトップも長くは続かない。序盤にロッシが前に出ると、徐々にロレンソを引き離し始める。後方ではビニャーレスとドヴィチオーゾが激しくマシンを接触して競り合う。今シーズンはこういった場面がよく見られる。これがレースの醍醐味と分かっていても、少しヒヤヒヤする場面でもある。

 

さて、今回はペドロサの状態が良い。いつもの様に深いリーンアングルから早めにマシンを起こし加速する姿は同じだけれど、フロントの接地感が戻ってきたのか、マシンはとても安定している。路面温度を考えるとタイヤ的にはミディアムかハードとは思うのだが、ペドロサのタイヤはフロントがソフトだ。新しくミシュランになってから色々と試行錯誤してはいるが、今回はこれが彼の結論だということだろう。問題はそれがレース終盤までもつか?ただ、彼のマシンはマルケスに比べ非常に安定している。もちろん、マルケスのライディングにもよるのだが、個人的にはマルケスはフロントに荷重をかけられず、スライド量が多くマシンをインに寄せられないように見える。その部分をリアでコントロールしている感じだ。 それに比べると今回のペドロサは良い。ペドロサのスタイルにも合っているように思う。

中盤でマルケスを振り切り、残り12周のところでロレンソの前に出て、その勢いで残り7周目の4コーナーでロッシの前に出てからはコースレコードで逃げる。こうなった時のペドロサは手が付けられない。

 ペドロサというと、中々混戦から抜け出せない、どちらかと言うと抜きつ抜かれつが少ない(苦手?)ライダーだし、そもそも転倒も多かった。だが、明らかに今回のペドロサは乗れてる。ロッシとの差を徐々に広げつつ、トップを快走。ポイントのことを考えればロッシはマルケスの前にいることが重要であるわけで、このままの順位でも良いだろう。しかし、なにせ地元イタリアのレースだ。ロッシが抜き返したくない訳は無い。ベテランとは言え、ロッシはそういうライダーだ。

しかし、ペドロサのライディングには破綻がなく、そのまま真っ先にゴールラインを抜けた!これで今シーズンは8人目のウィナーだ。本当に荒れたシーズンだが、これほど面白いシーズンもなかなか無い。レギュレーションの変更、SUZUKIの参戦、既に発表されたいくつかの移籍、マシンの熟成、若手の台頭・・キリがない。正直なところ、ペドロサの選んだフロントのソフトタイヤはちょっと不安があった。しかし、スロー映像でもタイヤ表面の乱れはなく、むしろS字などでもマシンの挙動が安定し、ペドロサらしい体重以上の少ないスムーズなライディングであった。いやー、ペドロサ、ホントにキマると速いというのを改めて感じた。

個人的にペドロサのライディングは好きだ。あくまで私見だが、MotoGPの乗り方というよりはもう少し排気量の少ないマシンのように、コース幅を使った、コーナリングスピードが高く、マシンを寝かせて走るライダーというイメージがある。その分、フロントに依存する割合は高い。それが今までのタイヤ変更の影響が出ていると考えている。

それにしても「やっとペドロサが来た!」って感じ。おめでとう、ペドロサ。福田さんと一緒で、僕も長年のペドロサファンだ。もちろん、この優勝はとても嬉しい。 

 

そうそう、前のエントリーで書かなかったが、Moto2の中上選手も頑張ってるね。前回に続いて今回も3位表彰台。このサーキットは彼にとっても特別なサーキットだ。すごすごと負けるわけにはいかない。スタートの混戦を制することができなかったことが終盤まで響いた結果だが、この連続の表彰は良い弾みになるだろう。日本GP、期待しても良いんじゃない?ん? 

 なんか今シーズンって目が離せないというか。最後の最後までドキドキハラハラで、本当に面白い。もちろん、以前のシーズンだってMotoGP好きな人から見たら当然面白いシーズンだったが、今シーズンの面白さは別格だろう。「次ぎのウィナーは誰だろう?」そのスタート直前の緊張感が好きだ。次ぎのスペイン アラゴンでのGPも、きっと面白いレースをしてくれることだろう。

いやー、MotoGPファンを長年やってるが、本当に良かったと思う。加えれば、若い頃とは言え、レースをやってたおかげで色々なものも見える。今シーズンも終わりが見えてくるのが残念に思う今日この頃である。