南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【ネタバレ】結末のオチはこれで良いのか?(映画:ダーク・プレイス)

今月は割と映画館に足を運んでるな〜・・という印象。もちろん、映画専門でレビュー記事を書いているような人のようにはいかないし、2時間動けないで座りっぱなしと言うのはちょっと辛い。で、今日はシャーリーズ・セロンの「ダーク・プレイス」を観てきた。

1985年のカンザスで母親と娘2人が殺される事件があった。生き残ったのは末娘のリビーと、そして犯人とされる兄、ベンである。この事件がキッカケとなり、リビーは荒んだ生活をしていた。ある日、注目を集めた殺人事件の真相について語り合うという「殺人クラブ」に誘われる。彼女はお金欲しさに渋々そのクラブに参加したが、次第に過去を振り返り始め、事件の真相に迫るのであった。

シャーリーズ・セロンは僕も家人も大好きな女優である。ということもあって今回の「ダーク・プレイス」なのだが、個人的には5点満点で3点という出来だったと思う。

シャーリーズはいつものキレた演技ではなく、荒んだ中にも淡々とした演技を見せる。少しキツめの美女なのでどうしても目立つのだが、今回はそれも少し抑えられていたと思う。ある意味、役を意識すれば抑えた演技はピッタリであるとは思う。ただ、個人的にはそれがシャーリーズの魅力を半減させてしまっているかな・・?と感じた。まあ、そんなものは個人の期待で、映画とは無関係で逆に言えば迷惑な話なんだと思うが。

 

もう一人、有名どころではクロエ・モレッツが出ているが、これは少し失敗だったんじゃないかなぁ・・。というのは、クロエの演技が悪いわけではない。クロエのような著名な女優が出ているんだったら、彼女が物語りに大きな影響を及ぼす存在である・・と想定できてしまうからだ。そしてそれは間違いではなかった。彼女もこの殺人事件に、まったく別の個人的な理由で関与していたわけだ。

ただ、クロエは今までの「キック・アス」の正義だったりその愛らしさではなく、今回はとてもダークな役回りをとても巧く表現していた。彼女の新しい一面を見た気がする。だからこそ、余計に彼女がこの事件に関与することへの影響が見通せてしまう。ここを裏切ってくれたらそれはそれで面白いのだが、全体の流れを考えると浮いてしまうだろう。クロエの演技は良かったが、それがアダになった気がする。

 

物語に散りばめられた伏線は、途中で多くは予想できてしまう。そういう意味での面白さはあまり感じなかったが、結末に関してはそれなりの驚きがある。まさか困窮した家族の母親が、子供たちのために自らの命を捧げるため同意殺人を頼む結末とは思わなかったし、途中でその予想もあるけれどそうは思いたくなかった。それはハッピーな結末ではないだろうから。最後のシーンで何もかも吹っ切れて新しい人生を歩むリビー(シャーリーズ)だが、そういう現実を知った時に、そう思えるものだろうか?返って自分たちのために命を捧げた母に対し、背負うモノが更に重くなるのではないかと思える。少なくとも僕だったらそうだ。余計に荒みそう。

また、「殺人クラブ」を主催し、リビーを誘うニコラス・ホルトも思ったよりもアッサリと事件の真相に近付いていくように思う。情報源は何か?どうしてそう思い至ったか?があまり描かれておらず、微妙に納得がいかないのである。もちろん、僕がそのシーンを見落としている可能性はあるのだが。映画に没入できている時には見落とすことはあまり無いのだけれど、こういった映画だとどうしても「これはどういう結末になるんだ?」と様々な思考が時には邪魔になる。僕だけかも知れないが、大事なセリフやシーンを見逃すことにもなる。

 

で、結果として、個々の俳優の演技は充分に堪能できたし、最後の結末の意外性には充分満足がいく。ただ、ストーリー展開の粗さ?と結末の不自然さが減点かなぁ・・と言うことで3点と感じた。

それと、この映画で期待することじゃないのは重々承知しているんだけど、やっぱりシャーリーズ・セロンのキレの良い演技が観たいよなぁ・・と思った。

これは、後でBD等でもう一度見返してみないとちゃんと理解できていない部分もあるかもな・・とも同時に感じた映画である。

 

追記

書き忘れ。シャーリーズ・セロンは「ヤング≒アダルト」のキレっぷりが凄くて、それで大好きになった女優であるってのも自分の中では大きいのかなと・・と今更ながらに思ったり。