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南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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【結果あり】MotoGP 第5戦 フランスGP

MotoGPもヨーロッパラウンドに入って2戦目。今回はフランスはル・マンが舞台である。

この辺りに入ると毎年であるのならマシンの熟成が進むこと、ワークス勢のブレが無くなり、サテライトやプライベーターとの差が明確に出てくるのが毎シーズンのことである。個人的な興味としては、スペインで今シーズン初優勝を飾ったバレンティーノ・ロッシがそのまま波に乗るのか?あと一歩でアクシデントが続くDucatiは?SUZUKIの表彰台獲得は?というところだろうか。

 

スペイン、ル・マンサーキットと言えば24時間耐久レースで有名であるが、もちろんMotoGPでも使用されている。コースレイアウトから考えると、立ち上がり加速に勝るHONDA有利かな?と思ったのだけれど、今回解説の青木宣篤氏によると「YAMAHAが合っている」らしい。そう言われてみると素早い切り返しが必要とされるS字コーナーが2箇所、ストレートも674mと最高速でも300km/hをちょっとオーバーするくらいのサーキットだ。過去のレコードやリザルトを見ても確かにYAMAHA有利に見える。

逆に言うとここはDucatiにはちょっとキツイかなぁ・・ともレース前は思っていた。SUZUKIはどうだろうか?コンパクトな車体を生かして割と良いレースができるんじゃないか?というのが率直な意見でもある。

リザルト

で、結果。

過去5勝をあげているロレンソが2位以下をちぎって優勝。

序盤はなんと、苦手?と思っていたDucati勢が2,3位と好位置に付けた。が、イアンノーネが序盤に転倒で戦列を離れる。その後は今一つペースの上がらないマルケスを従えてドヴィツィオーゾが2位をキープするが、ロレンソとの差は広がり続ける。

結局、中盤では既に5秒以上のアドバンテージを築いたロレンソが余裕の走り。航法ではロッシ、ドヴィツィオーゾ、マルケスが接近戦を演じるが、Ducatiはともかくマルケスが今一つ精彩を欠いている気がする。妙にマシンが「重たく」見えるからだ。おそらく、リーン開始からの挙動に不安があるのだろうと想像するが、要素としてはタイヤか?というところ。路面温度はスタート時に35℃と発表されているが、序盤で上がっているのでは?と思える。

 

そして16ラップ目の7コーナー、驚きのドヴィツィオーゾとマルケスがほぼ同時にフロントからのスリップダウン!7コーナーは比較的タイトな左ターン。

 

MotoGPのサイトのドヴィツィオーゾの談話を読むと、そのラップのバンクが2度多かったとのことで、それを要因に挙げている。マルケスの方は、映像をスローで見ると、路面の張り替えたところでスリップダウンしているように見える。ブレーキングからリーンする段階で、路面のミューが違うところでミスしたと考えるのが妥当だろうか。

MotoGP(日本語)

http://www.motogp.com/ja

この他にもペースの上がらなかったダニ・ペドロサの談話も掲載されている。どうもタイヤを含め、コンディションがあまり良くないことを挙げている。今シーズン、今一つ波に乗れないペドロサだが、元々ペドロサはスロースターターなところもある。僕が大好きなライダーでもあるし、次戦以降、期待したい。

 

そしてそして。なんと早くもSUZUKIが表彰台を獲得!マーベリック・ビニャーレスが3位を獲得したのだ。今回はマルケスとドヴィツィオーゾの転倒を含め、最終的にゴールしたのは再スタートを切ったマルケスを含めて13台というサバイバルレースだったが、どうもフロントタイヤに違和感を訴えているライダーが多いなか、ビニャーレスの3位は快挙だろう。放送でも福田充徳氏と青木宣篤氏が歓喜する中、SUZUKIの表彰台獲得は実に8年ぶり(ロリス・カピロッシ)だとのこと。確かに上位の転倒はあったが、MotoGPに復帰して間もないマシンで、しかもMotoGP2年目のビニャーレスというのが凄い。

青木宣篤氏が「天才」と絶賛する彼の走りは、外足をステップから外してスライドの荷重コントールをするらしいこと。自分でも経験があるが、外足を外すなんてちょっと考えられない。昔だったらランディ・マモラが似たようなことをしていたが、彼は背が低く、リーンする際に深く身体を落とすことからステップに届かず、ふくらはぎでマシンを押さえ込むように乗っていることがあった。それは彼の小さいながらも強靱な肉体があってこそだろう。

ここ数レースと今回のレースを見ても、SUZUKIのマシンは他のマシンに比べると比較的ライン取りの自由度が高いと思える。コンパクトな車体のせいか、ハンドリングの性格か、それともライダーの技量によるものかは分からないが、S字での切り返し、振られたマシンをリーンしていくなかでクリッピングに寄せるラインがシャープでコンパクトだと感じる。

 

ただ、来シーズンにロレンソがDucatiに移籍することを発表しており、空いたYAMAHAのシートを誰が獲得するかが噂になるなか、その筆頭としてビニャーレスが上がっているらしい噂がSUZUKI的には不安要素だろう。個人的にはせめてもう一年、熟成されたSUZUKIで走って欲しい気持ちがある。ヨーロッパラウンドが終わる頃にはその辺もある程度確定するだろうが、ちょっと気になってしまう来シーズンの動向だ。

 

終わってみれば、序盤の混戦が嘘のように各車の順位間のタイム差が開いている。これは結果的に8台が戦列を離れるというサバイバルレースであったことも一因だろう。今回はMoto3でも転倒者が多く、コースとタイヤの関係に各車問題を抱えてたんじゃないかな?そんな感じのレースであった。

おわりに

さて、次戦はイタリアはムジェロ。地元、ロッシに勝利の期待が集まるレースだろう。昨シーズンはロレンソが勝ち、アベレージスピードが170km/hを超えるコースでもあり、コースを味方に付けた感のあるイアンノーネの後塵を拝しているロッシ。本場イタリアは、エキサイティングなコースとファンがいるサーキットでもある。「今年こそロッシ」と、否が応でも盛り上がるレースになるだろう。

それと、今回は各車が取り付け始めた「ウイング」について青木宣篤氏が解説している。どうも効果は懐疑的のように聞こえる。確かに160km/h近くのコーナーリングでのダウンフォースはそれなりに得られるだろうが(青木さんは120km/hから効き出すと言ってた)、マシンをリーンさせるバイクではそれは必ずしも良い結果をもたらさないと言う解説はその通りだと思う。マルケスは小さなウイングを片側3枚、YAMAHAの二人には大きめのウイングが片側1枚、Ducatiは大きなウイングが片側2枚。それぞれ、まだまだ試行錯誤の段階なのだろうと思う。というか、個人的にウイングの有る無しで乗ってみたい気もするが、とてもMotoGPのマシンは扱えないだろうな。(^_^;)

しかし、今回もチュートリアル福田氏の解説は楽しかった。彼が解説に加わってから、レースを見るのが更に楽しくなったと思う。次回も期待してます。