南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

待ってました!!(iPhoneSE)

昨日は家人が通勤用にクルマを買うから数車を見学に行ったりと忙しかったが、やっとストレスから開放されたスッキリした気持ち。つまり、iPhoneSEを買ってきた!

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散々「デカい」と言ってきたiPhone6s。やっぱり手に馴染まず、落とすこと数度・・いや、もっとか。細かいところだけれど、写真を横画面にして写そうとして、ボリュームボタンでシャッターを押そうとすると落とす。そりゃ持ち方が悪いこともあるけれど、薄さに加えてボタンがラウンドしていることもある。それに、両手で構えると電源ボタンがちょうど下に来て押してしまうことも多かった。そもそも僕は片手なのである。もう片方には杖がある。まあ、素直に縦で撮れば良いんだけど。

前の5sが壊れて、その時にはどうしても性能の劣る5sを再び買うという選択ができず、仕方がなくて6sを買ったけれど、指が横端にすら届かず、ページ戻りができない。上のボタンも当然押せない。上のボタンを押せるガラスフィルムを貼ったり、バンカーリングを付けたりと工夫していたけれど、やっぱり落とすし操作は凄くストレスだった。それにバンカーリングを使っていても上の方にあるボタンを押すのには僕の小さめの手では無理がある。これもやっぱりストレスになる。

 そこにiPhoneSEの登場である!

いや、コレコレ。この大きさだよ。手にシックリと馴染む。

写真も載せてみよう。僕は画面端からのスワイプを多用する。それはアプリに寄るのだろうけれど、毎日の使用頻度と言うと「Reeder 3」というRSSリーダーがダントツだ。これはもちろんボタン操作もできるのだけれど、画面中央辺りでスワイプしても前の画面に戻ることができる。ただ、他のアプリだとそうはいかない。「設定アプリ」や「メモ」などでは画面の端からスワイプする必要がある。こういう時に6sでは非常に使い勝手が良くなかった。これが解消されただけでも嬉しい。 もちろん、qwertyキーボードの「a」にも余裕で指が届く。

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中味はほぼiPhone6s。違いはディスプレイ以外だと以下くらいだろうか。外観は5sとほぼ同じ。クリスタルカットと呼ばれたエッジ部分の光沢が減っているが、これは傷への対処だと思われる。事実、5sは割とすぐに傷だらけになった。見た目はキラキラ感が減っているのでここは好みでもある。個人的には前の5sの方が高級感があって良かった。

  • 3D Touchがない
  • インカメラの画素数が6sよりも少ない(500万画素)
  • TouchIDが5sと同じ第1世代
  • CA(キャリアアグリゲーション)非対応

さて、違いを纏めてくれているサイトはたくさんあるが、以下を貼っておこう。

www.appps.jp

 

細かく言えばバッテリーの「もち」が違うとかもあるようだけれど、基本的に6sと同等の性能だと言える。インカメラは自撮りしたりする場合には良いだろうけど、そもそも僕は自撮りはあまりしないし、もちろん画素は画質の直接的な良し悪しを決めるものではないってのも分かる。

またCAが使えないことで通信速度を心配をしている人もいるが、これは大きなファイルをダウンロードしない限り必要充分な速度を持っている。そもそもdocomo版を持っているが、だいたい平均して20Mbpsくらいは出ている(っつか、docomoの通信の断絶の無さや速度の安定性はダントツだと思う。最近の他社の状況が分からないけれど)。これで充分だ。それに大きなファイルを屋外でダウンロードするのは実質的にパケットの使用量に上限があることを考えると、非実用的だろう。

 

心配していたのは、iPhone6sにしてレスポンス以外で唯一良かった点、Kindleで小説が読みやすいことだ。Kindleのレスポンスについは大満足。流石、6sと同等。iPhoneSEで僕が老眼で読みやすいと思えるのがこのサイズ。

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6sに変えた当初は読みやすいと思ったのだが、こうやってSEに戻ってみても思ったよりは違和感が少ない。もちろん6sの方が情報量が多いが、小説に熱中し始めるとあまり気にならないものだ。そもそも今まではiPad mini Retinaで読んでいたのだから、6sと比較して違和感が少ないのも当たり前なのかも知れない。もちろん、不満だった6sからSEにしたという精神的バイアスも大きいだろう。しかし、これで電車での読書には充分だと思う。5sとの大な違いはレスポンスが向上したこと。これはもう圧倒的に違う。5sではモタつきが顕著だったが、流石に6sと同等のパフォーマンス。サクサク読める。

 

TouchIDは確かに6sよりもスピード的に劣るのが分かる。ただ、ちょい押しでカメラアイコンを上にスワイプしてカメラを起動しやすくなった。これ、地味に便利。今まではちょい押しでも認証されてしまうことがあって、ちょっと不便なこともあったからだ。この辺はケースバイケースだろうし、個人の使い方による。ものは捉えようだと言っても良い。

認識については速度以外は変わらない印象だ。普通に押せば認証が解除される利便性に問題はない。

 

サイズ以外に良かったのはやっぱり圧倒的な速度だろう。6sと同じA9チップに2GBのRAM。5sが壊れて6sにしたときに、その速度差は捨てがたいということもあって5sをもう一度買うのを諦めて泣く泣く6sにしたのがやっと解消された。どのアプリも機敏に動作する。いくつかのベンチマークアプリではiPhone6sを凌ぐケースも出ているようだ。これはスペックが同等であることを考えると、画面サイズに違いがあることが起因しているように思える。

www.appbank.net

 

また分解写真も早速Chipworksが公開している。

www.chipworks.com

コアな部分はほとんど6sと同じパーツを使っているようだ。個人的にはポータブルオーディオが趣味なので、DACとアンプが何なのか知りたいところだが、画面を拡大してみても分からない。6sは既に手元にない(資金にするために憂っぱらった)が、家人のものがあるので後で違いを聞き比べてみたい。

 

とりあえず、Suicaが入れられるケースを買って(ホントは裸のまま使いたい派)付けてある。少し大きくなるが充分操作性は確保できている。

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以前に使っていた本体を半分だけ覆うケースもそのまま持っているので(ただ、どこに仕舞ったのか覚えてない(^_^;))、場合によっては探してこれを使っても良いだろう。これは薄くてオシャレでとても気に入っている。ちょっと画面がボケてるがご勘弁を。

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Appleがこのまま小さいサイズをラインナップとして揃えてくれるかどうかは分からないのだが、できれば、この程度の厚みでこのサイズのものを作り続けて欲しいと思う。誰もが両手で使うわけでは無いのだから。画面サイズ的なことを言えば、そもそも僕はiPad mini Retinaも持ち歩いている。大きな画面が必要な時にはiPad mini(とBluetoothキーボード)、それ以外はiPhoneSEでとても便利になった。

久し振りに良い買い物であったと大満足している。

 

蛇足を少し。

iPhone6sを売りに出す時に気が付いたのだけれど、ガラスフィルムが覆えてない部分に結構な擦り傷があった。そのために売価が下がってしまったのだけれど、最初に3から5sまでの間、フィルム等は貼ったことがない。それでも画面には傷が付いたことが無かったのでちょっとビックリ。これ、画面が柔らかくない?3D Touchのせいだろうか?

 

追記

iFixitさんから早速分解写真が公開されました。これをみるとバッテリー容量が増加していますね。オーディオ系は6s/6s Plusと同じ。いくつか異なる部品もありますが、5sと6sの組み合わせって感じですね。

iFixit iPhone SE Teardown

https://www.ifixit.com/Teardown/iPhone+SE+Teardown/60902