よく考えれば三連休。どこかに行く予定もないし、花粉が飛んでるし、天気が今一つ。散歩だけでもと思うがなんとなく躊躇する祝日の朝。
もうちょっと前のことになるのだけれど、どうも家のお米が美味しくない。水を変えたりその量を変えたり、お米自体を変えたり。で、結局ダメで炊飯器を買った。
結果、「美味しい!」ということで、炊いたお米が不味かったのは炊飯器のせいだと分かったわけだけれど、ちょっと気に掛かることがひとつ。
それは、それでもなお「実家のお米の方が格段に美味い!」ことであった。
美味しいお米ランキングとか
ということから、そこからまたお米の種類を含め色々と試してみた。まずは種類から。
最新、お米通販ランキング
とか
とかを参考に、これに書いてある上位のお米は色々と試してみたし、2016年版だけでもなく他の年のランキングも参考にして炊いてみた。その中では
- 森のくまさん
- 龍の瞳
が美味しいなと感じた。ただ、「森のくまさん」はともかく「龍の瞳」はとても値段が高い。平均的なお米の価格の倍の値段がする。その分、米の甘さや香りが良く、粒が大きくて美味しかったのだけれど、流石に倍の違いは躊躇する。
で、結局、試してみて「森のくまさん」をそれなりに満足して食べていたのだけれども、帰省などで実家に帰るとやっぱり実家の方が美味しい。母親に尋ねてみると、兄の奥さんの実家(稲作もしてる)から分けてもらったものらしいが、それほど有名な米でもない。じゃ、炊き方?と考えて色々と実験してみた。
米の炊き方あれこれ
それじゃ炊き方?ということで、こちらは基本に推奨されるのはこんな感じ。
重要なことはたいていどこでも言われている通りで、
- 炊飯器の取扱説明書通りの手順で炊く
- 適切な(好みの硬さにする)水の量
- 手早く洗う
- 洗いすぎない
- ほぐしと蒸らし
というところだろうか。昔ならこれに「浸す」があるのだけれど、最近の炊飯器はその行程を見込んで炊飯しているらしい。確認の意味も含めて、炊飯器の説明書は絶対に読むことが大切だと思う。これは基本中の基本だと思う。昔みたいに釜で炊くわけじゃないのだから。
炊くための水も考えてみる
また、炊く水には硬度やミネラルph(ペーハー値)などが関係してくる。
おいしいお米と水の関係
http://niigata-okome.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-46cb.html
他にもこれとか
これを読むと「アルカリ性」が良いこと、軟水が良いとあるが、phが高すぎる(アルカリ度が高い)と時間経過と共に黄変すると言われる。実はこの辺も今の炊飯器にはほとんど「お勧めの水」が取扱説明書に書いてある。のでそれを参考にすると良いと思う。ウチの炊飯器だとphは9より高いものは使わない、硬度は100以上は使わないことと明記されている。炊飯器が壊れるわけじゃないが、美味しく食べるためにとのことで。
ちなみにウチの炊飯器はこれ。それほど多機能じゃないけれど、実際にはこの程度・・というか、安い機種でも美味しく炊ける。事実、実家の炊飯器はディスカウントストアで数千円で買った安物だが、ウチで炊くお米より美味しいのが裏付けている。要素は他にもあるのだ。
1.0L 0.5~5.5合 可変圧力IHジャー炊飯器 Panasonic SR-PA103
水は「アルカリイオンの水」を使っている。微妙にphが高いが、黄変は時間経過によるものなので、食べきるか残ったらすぐに急速冷凍すれば良い(幸い、最近冷蔵庫も買い替えたし)。それにこの水で煎れたコーヒーが美味しい!ってのもある。それぞれ区別するのも面倒だしね。
お米の種類と分づき
で、ここまで色々とやってきたが、それでも実家のご飯に敵わない。(´Д`)
こうなったらもうお米の種類くらいしか思い至らないので、仕方なく実家のお米を少し分けてもらって炊いてみたところ・・
ンまい。
うーん、やっぱりお米の要素の方が思ったよりも大きいんだな。当たり前か。逆に言えば、今の炊飯器は優秀で、どれでも良い感じに炊けるので、差はお米の種類の方が大きいのではないか?と思う。これには他にも「生まれ育った地元のお米」という要素もあるとは思うのだけれど、新潟生まれ/育ちの家人も僕の実家のお米の方が美味しいと言う。
最初は手軽に買えることを考えて他のお米で色々と試してみたけれど、やっぱりお米だったか・・と結論付け、実家と同じお米を買おうと思ったら「分づき(分搗き)」という分類がある。これは玄米を食べる人には馴染みがあると思うのだけれど、要は「精米の過程で胚芽や「ぬか」をどの程度取り除くか」による。一般的に市販されているものはほとんど白米だけれど、実家のものは母親の話をよく聞いてみると「7分づき」のようだ。あぁ、おそらくこの辺が味の違いに大きく変化をもたらしているんだろうな・・と思い至った。
分づき米 あれこれ
で、これを選んだ
ということで、このお米を選んだ。他のお米で分づきを変えても良かったのだけれど、やっぱりまずは実家と同じお米で試してみることにした。
静岡は遠州森町のコシヒカリ。分づきは7分にした。値段はちょっと高めだったけれど、他の食品類と一回にかかるコストを考えれば僅かな差である。
さっそく炊いて味見をしてみた。見た目は白米と変わらないね。比較してみないと分からないのかも。
結果は・・
ンまい!!
やっぱりそうだったのかぁ・・と言う結果になった。随分遠回りをしたけれど、炊飯器はやっぱり古くて壊れていたのか、変えた途端に美味しくなったのだし、それ以外は手間は掛かったけれど炊飯について良い勉強にもなったので収穫はあったのかなと。何事も経験するのに損はない。
お米は日本人の主食。最近はパン食の人も多いとは思うけれど、やっぱりお米、それも美味しいお米を食べたいよな・・と、このお米を試食してみて改めて感じるのであった。みなさんも色々と試行錯誤し、時には実験してみるのも面白いと思う。お試しあれ。
追記
書き忘れ。分づき米はちゃんと事前に水に浸しておいた方が美味しい。7分づきだと30分くらいかな。すぐに炊いた場合と試してみたけれど、更に美味しくなる。