南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

杖とバッグの苦い関係

今朝は冷たい雨。この時期だと雨が更に冷たい。傘を持つと両手が塞がるし、折り畳み傘しか選択肢が無いのでどうしても濡れる。こんな時に限って外出の予定が入るのだから、僕は運が悪いのだろう。まあ、人生、運任せではいけないのだが。 

 

さて、バッグである。

バッグは基本的に消耗品であると考えているし、状況に応じて使い分けるものだと思っている。いや、いた。そして歩きやすいもの。これだと普通のビジネスバッグやデイバッグが良いだろう。

しかし、この前提が覆ったのは、杖をつきはじめてからである。つまり、いくつかの条件が加わった。

  • 足が痛いので、歩きのバランスが悪いため軽いモノ
  • 同時に、できる限りボディに密着したモノ
  • 片手、または両手が常に空いているモノ
  • 電車内などで邪魔にならないようなモノ(片手で前に回せる)
  • モノの取り出しが片手でしやすいモノ
  • A4サイズの資料が入るモノ

こんな感じである。条件が増えるとバッグ探しが大変になる。あまりすぐにヨレヨレになっても困るし、デザインのことも考えると更にだ。

また、外出時には片方の手には常に「杖」がある。転倒などの防止や、その際のケガの防止、電車内だと揺れに対する対策などから片手は必ず空けておかないとならない。つまり、雨の日なんかだと傘は折り畳みしか選択肢がないし、その折り畳みもできれば自動開閉が望ましくなる。

また、元々足の痛みでまっすぐ歩けているとは思っていない。歩きスマホや喋りながら歩く人、あまり周囲に気を配らない人にぶつかるのはそのせいもある。なので、できる限りボディに密着し、バッグを持った時に重心が身体の中心に寄っている必要があるし、同時に軽さも要求される。電車で座れれば良いのだが、以前も書いた通り、今は優先席はほとんど吸われない。寝ている人、スマホに夢中な人。場合によっては足を組んで寝ている人もいて前に立つことすらできない。掴まるものが無いからだ。酷いと混雑で優先席に近寄ることもできない。世知辛い世の中だ。キツイ言い方だが、健常な方は優先席に近寄らないで欲しいのが切実なお願いだ。

以前は外出先でもネットアクセスが必須だったので、MacBook Airを持ち歩いていたのだが、ほとんどのことはiPad + Bluetoothキーボードで可能であるため、ほとんどiPadで済ませている。今ではiPhoneが(不本意ながら)大画面になったので、iPhone + BluetoothキーボードでもOKなことが多い。これでも会社内のネットワークにVPN接続できれば仕事をすることが可能だ。

 

上記のことから、今までは基本的に大きめのボディバッグを使っていた。だが、ボディバッグだと今度はA4ファイルが入らない。カタログサイズ的にはOKでも、資料がクリアファイルに入っていたり、封筒に入っていたらアウト。どうしても折り曲げる必要がある。

また、ボディバッグはどうしてもデザインが大きくなると不格好だし、元々がマチ幅が小さいものが多く荷物を入れると膨らんで邪魔になる。場合によってはこれにミラーレス一眼、それもデジタルファインダー(EVF)と交換レンズ、マクロフィルター、折り畳み傘が入る・・というか、ここまで来るとまったく入らない。かといって別に手に持つこともできない。

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ということで先日買ってみたのがこのバッグ。

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サイズが縦横それぞれ30cmちょっとでマチ幅が10cmほどある。写真からだとA4のクリアファイルが入らないように見えるが、実際には入れるとピッタリと収まる。雑誌なら充分だ。

バッグ自体の重量が少し重いので、同時にカメラバッグ用のショルダーパッドを買った。ジェルのものが良いかと思ったが、ボロボロと崩れるようであまり評判が良くない。結局エア封入タイプにした。大きさは電車内で身体の周りを回転させるため、大きめのもの。これ、意外に肩の負担が小さくて良い。見栄えは今一つだが、そこは機能優先で考えた。

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実際に荷物を入れて持ってみるとこんな感じである。身体への密着度を上げるために、わざとベルトは短めにしてある。これでも、電車内や中味をサッと出す時に回転させるのは簡単だ。

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重さは最初の予定よりは少し重くなった。もっと軽いモノが良かったのだけれど、好みのデザイン・・というか、ある程度年齢に見合ったも落ち着いたデザインのものが見付からなかったという理由もある。もちろん経済的事情も鑑みて。最近、PC系のバッグで流行っているものがあるが、あれはどうも無粋に見えるし、そもそも高い。このバッグが4個買える。バッグは消耗品・・と最初に書いたこともあって、あまりコストもかけたくない。

 

実際に重さを量ってみた。MacBook Airは入れず、水筒(持ち歩いている)を足して交換レンズ(とマクロフィルター)を省いた状態で3kgに微妙に届かない。手前にミラーレス一眼がちょっと見えるのが分かるかな?これはEVFも必ず一緒に持っている。表のポケットには財布と社員証、後はこの時期なのでポケットティッシュが山盛り。(^_^;)

想定は2.5kgだったのでちょっと重くなってしまった。折り畳み傘を入れると3kgを少し超える。ちなみに、ショルダーに付いている小さなポーチにはFiio X5 2ndが入っている。これならポーチの上からでもボタン操作が可能だ。ビニールのケースには、様々な薬、モバイルバッテリー、ケーブルと変換コネクタ、予備のイヤホン、Blutoothコントローラー等が入っている。

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 関係無いが、左にある小さな白いものは猫のカタチをしたケース?(がま口みたいなの)で、ここにはのど飴が入っている。

 

難点としては、まだ長期で試してみていないので強度がどの程度か分からないこと。これは致し方ない。しばらくは使ってみてからの評価になる。

それと、上部のジッパーが片開きであること。方向的には左から右に開けば僕の使い方では問題がないのだが(左手が空いているので)、できれば両開きの方が便利だろうか。

もう一点。濡れたもの、例えば傘や水筒などは別のポケットかサイドにポケットがあると良かった。精密機器を入れることを考えると、濡れるものと一緒には入れたくない。カスタムIEMが湿気に弱いこともある。

 

ということで今日はこのバッグで初の外出。外が雨なのが気にはなるが、使い勝手を確認できる絶好の機会でもあるだろう。その辺、また不具合や気付いたことがあったら追記したいと思う。