南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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フロントスピーカーを新調!(YAMAHA NS-F500)

最初に。僕の記事は、割とこまめに追記している。書いた時の状況が変化した時とか、ちょっと付け加えたことができた時。過去記事が気になる方は参照してみて下さい。

 

さてさて、下記の記事を以前に書いた。

rei1963.hatenablog.jp

その時にも若干触れているが、上記の環境は「映画視聴」をメインにしたものである。フロントスピーカーは現在では1本1万円を超える程度であまり売れていないのかなぁ・・と残念な気持ち。アンプ側で自分好みにしてあげればかなりイイ線行っていると思うのだが。センターからフロント、サラウンドへの繋がりも自然で、映画に没入できる。SonyとYAMAHAの相性も心配したが杞憂に終わった。

 

ただ、やはり音楽専用で聴くには少し物足りなくて、DSPを通さずソースDirectで聴くとやはり値段なりだなぁ・・と思っていた。つい、ソースDirectから7.1chにしてしまったりしていた。まあ、3年ほどしてお金が貯まったらもっと良いスピーカーにしようかなと最初から思っていたが、その時にでさえ古い「YAMAHA NS-F500」のことは気にしていた。こちらはそれよりも少し高いけど、買えなかった。かなり高額ってわけじゃないのに、色々と聴きくらべたり、販売当初から好きなスピーカーだったのに。ピュアの連中が憧れる価格帯じゃないし、確かに実際にそれなりのお金を出したものは良いものが多い。でもやっぱり音は「好み」でもあるし、他の機材との関係や自分の経済力に見合ったものというポリシーもある。

 

で、販売当初から当時からNS-F500は好きで欲しかったけれど、当時、他のことにお金がかかっていた僕らには買えなかった。Sony SS-CS3を買った時には家人と同居を始めた頃で色々とお金も入り様だったし、現在のフロントが限界(10年以上前のもので低音がビビってた)だったのもあり、とりあえず映画用として色々と試聴し、2人で半分ずつ出し合って買ったものである。2人で「今はまだ買えないね。他に必要なものがたくさんあるから」とね。正直なところ、CS3も悪いものだと思わないし、価格を考えれば中々のものだと今でも思う。アンプのセッティングをあれこれ変えて、自分好みの音にするのも楽しかった。

 

それでもやっぱりあの「音」が忘れられなくて、その後も他の機種を含めてよく試聴に行った。値段比較サイトなどで価格を定期的に調べて、どこが底値か、そしてそこからが在庫との勝負だなと思っていた。後は小遣いの範囲で出せる予算。不思議なもので家電品の価格変動をずっと眺めていると傾向が読めて来る。買い時を逃すとそのまま価格が上昇して入手困難、在庫消滅となる。ちなみに、僕は型落ちを買う傾向が圧倒的で、それは新型の新機能との差にもよるのだけれど、NS-F500は未だに後継機種が出ていない。300シリーズの後継種が出たばかりなので試聴したけれど、エージングも済んで無いし、家のCS3にも及ばない音だった。

 

でだ。今、家にこれがある。

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結局、SS-CS3を使ったのは1年半である。これは大きな誤算。3年は使うつもりだったから。

 

とりあえず今はエージング中。スピーカーのエージングは以下のサイトの方が良く書かれていると思う。

ジャズ&オーディオ通信(from USA):スピーカー「エージング」の科学的根拠 - livedoor Blog(ブログ)

個人的には300時間が目安だろうか。実は最初はエージングなんて信用していなかったが、カスタムIEM(カナルワークス CW-L15)を買った時に思い知った。最初は籠もっていて、ユニット毎の繋がりが悪くてバラバラの酷い音だったから。300時間経った頃、やっと安定して来たと思える。クリアな音質とまとまりの良い滑らかな音質。好みの音だ。何度も書いているが、多ドラなざわついた音圧の高い音が苦手で、カスタムIEMも基本的には3〜4ドライバが好きだ。スッキリしてドライバ間の繋がりが良い。もちろんその製品にもよるが。それを手に入れるのに300時間を要したとも言える。

 

ということでエージング開始。目安は300時間ということを考えると、3ヶ月というところかな。待ち遠しい。

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ちなみに、今の段階でも音楽を鳴らすには音質的な違いは圧倒的だと思う。映画のサラウンド用フロントスピーカーとして使う分にはSS-CS3も充分で大きく負けているわけじゃない。でも、ソースDirectで音楽を聴けば明白。ジャズやクラシックの楽器のリアリティ。残響音の艶めかしさが比較にならないほど美しい。特に僕はそこに惚れてNS-F500を追っていたわけでもある。今は価格も安いし。ポップスだってロックだって苦手じゃない。低音の緩さや量の少なさは鳴らし始めで仕方がないところだが、現時点でもやっぱり素晴らしいよなぁ・・と聞き惚れる。何となく家事をしつつ、GONTITI辺りをかけっぱなしにしていると、部屋中がキラキラと音の粒が舞うようだ。惚れていたのだからバイアスがかかって、余計にそう思えるのは分かっているけれど。

 

ただ、難点もある。筐体の奥行きだ。音のためとは言いつつ、CS3に比べると10cm近く長い。リアバスレフなのであまり壁には寄せたくないし、部屋の有効利用を考えるとテレビは前に出したくない。最適でも2m以上の視聴距離を稼ぎたいからだ。

実際に現物を置いてみると、テレビよりもかなり前に出る。致し方ないとは言え、これは少し残念だと思うが、まあ、音質とのトレードオフであるわけで、仕方がないところだろう。

 

ピアノブラックの筐体は美しく、安っぽさがない。マグネットで貼り付く、ウーファーとミッドをカバーするサランネットの形状は変わっていて高級感があるのも好きだ。

音質の評価は3ヶ月後のつもり。その時にまたエントリーを起こそう。現時点で10時間ほど鳴らしたけれど、音楽はこの時点でも充分及第点。映画はCS3と大きく差を付けるに至っていない。まだまだアンプのセッティングもしてないのだから当たり前だろう。

 

エージングは普段から聴く音楽と、毎日の映画で少しずつ行おう。それも楽しみだと言うものだ。個人的には、最初に書いた通り、在庫のあるウチに安値(買おうと思った時よりもかなり安くなっている。少なくともCS3を買う時よりも1万円/本安い)で買えたのもラッキーだと思う。

 

毎日の楽しみが増えた。

気掛かりなのは、残ったSS-CS3をどうしたものかと。今のところ使いどころが思いつかない。どなたか欲しい方いらっしゃいます?安くても売れれば多少は小遣いの足しになるんだけど。(^_^;)

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