南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

【超いまさら】2014年に観た映画

もっと早くに書こう書こうと思ってなかなか時間とモチベーションの壁が高く。今日は少し時間があるので書いてみる。一部、ひょっとしたら公開年が違っているものが混じってるかも知れないけれど、その点はご容赦を。
ちなみに、今年に入って既に観た映画は100本を超えていて、ここのところ加速中なのも付け加えておく。昨年は家人が買ったアンプやらスピーカーやらが新調されたこともあって、家でもアクションを中心に観ていたが、今年はアクションよりも、むしろジンワリと味わう映画を観ているところだ。ダンサー・イン・ザ・ダーク、最高。

まず、劇場公開されたもので観に行った映画の一覧をば。

【劇場公開で観たもの】

日付も入れておけば良かったかも。今年からはそうしようと思い、日付も入れている。
見れば分かる通り、全部で24本。一ヶ月で2本観ている感じだけれど、まあ、特別多いってほどではないかな。ただ、DVD/BDを100本以上観ている。日常的に仕事と家事をしながらだと考えると、我ながらたくさん観ているなぁ・・と感心する。

まあ、それは良いとして、今年劇場でみた映画のベスト5とかあげてみよう。ちなみに、劇場はほとんどが映像と音響を楽しむことがメインなのでSFが多いことはご勘弁を。

第5位 キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー

正直なところ、スタートレックとちょっと迷ったんだけど、アクションを選択したという感じ。展開がスピーディーで映像も音響もチープな感じがしない点が好き。キャプテンに焦点を当てるとファーストアベンジャーの方が魅力的だけれど、SFアクションであって、その上でキャプテンが強化人間であると言うことがあったとしても人間の能力の延長線上で戦っているところが多少のリアリティとキャプテンへの感情移入に抵抗が少ないし、キャプテンが基本的に「正しい人」であることが僕にはとても魅力的。

第4位 クロニクル

キャプテンアメリカと比べると、今度は突然大きな力を持ってしまった人間の悲しい物語なのがこの映画。自分も同じような力を持ったら、やっぱり似たようなことをするかも知れないということや、子供の頃に散々夢想した超能力への憧れの具現化というところがポイントなのかな。しかし、子供は失敗を重ねて学習し、課題への対応や想定を覚え、責任を負うことを覚えるものだと思う。そう考えるとそれを与えらえる時間がなかったことがやっぱりちょっと悲しい。それと、この主演の子が良い演技というか、鬼気迫る雰囲気が出ていて映画自体がとても締まっていたと思う。

第3位 ベイマックス

ハートウォームな映画。こういうのは単純に好きだけれど、これを含めた最近のピクサー映画ってもう「アニメ」ってくくりとは別のジャンルじゃないのかなと感じる。技術の進化によって、個々のキャラクターの心の機微が伝わってくる。リアルな人間が演じる映画でもCGをふんだんに使っているわけで、その辺の境界線はどこだろう?と思ったりもする。ストーリー的に目新しさはないのだけれど、細かく配置された小ネタも好きだし、スピード感あふれる描写も映像に引き込まれるのには十分。最後のシーンはアベンジャーズとかジャイアントロボ(古っ!)とかを思い出すけれど、やっぱりこういう映画は犠牲的な英雄の姿に感銘を受ける。これきっと、シリーズ化されるんだろうね。

第2位 Godzilla

ネットの評価だと否定的な意見も少なくないけれど、目の前に現れたリアリティの高いゴジラ、そして子供の頃に観たゴジラの造形と武器が戻ってきたことで心は一気に少年に。50代だけど。こういう映像の進化を観ていると、「長く生きてて良かった」と思える。劇場で楽しむエンターテインメントと考えると、この映画は極上だと思う。ストーリー?演技?いや、細かいことはいいの、別に。と言いたくなる映画だったし、こういうものを素直に「楽しい」と自分が思えたこともやっぱり嬉しくもある。こうなると次はモスラか?キングギドラか?なんて期待が膨らむ。とりあえず劇場で2回、発売されたBDで1回観たが飽きずに楽しめた。

第1位 フライトゲーム

んでもって1位はこれ。戦う男、リアム・ニーソン。「なんだ96時間と一緒じゃねーか」という意見もおありでしょう。しかしこの強烈なリアムの個性がやっぱり魅力的。先日「サードパーソン」で戦わないリアムも観たけれど、別の人間を演じつつ、個別の映画の雰囲気を壊さずもリアムはリアムであると感じられる存在感を持つ役者さんって少ないんじゃないかな。映画自体もダルさがなく、スピーディーで緊張感が最後まで続く。重なっていく謎と犯人を追う姿にしっかりと感情移入できる。ヒネリのある謎解き、エンディングへの盛り上がり方も最高に面白かった。文句なくこれが1位。

【レンタルや購入した映画で面白かったもの】

基本的に購入したものは好きなものがほとんどで、初見が少なかったりする。初見のレンタルも少なくないけれど、

【BD/DVD】

さて、こっちはレンタルなのでベスト3だけ。実を言うとアイアンマンシリーズは大好きでもう何回も観ているので一応除外、他にも多くのものが元々好きで何度も観ているものなので甲乙つけるのもそもそもどうかとは思うのだが。宇宙人ポールなんて大好きなのだが。

第3位 カールじいさんの空飛ぶ家

これは劇場版も観たけれど、家では3D版を観た。家のテレビは倍速とフレーム補完が優秀なのか、とにかく動画が滑らかで美しい。劇場だと速い動きはどうしても映像が流れるように感じてしまうけれど、家のテレビだと実にスムーズ。
この映画でも3Dの年々の進化はハッキリと分かるが、やっぱりストーリーとピクサー得意の小ネタが効いてて思わずニンマリから爆笑まで、とても楽しませてくれる。色々と伏線も張られていて、キチンと回収されていく。
もちろん感動も盛りだくさん。特に最初のカールじいさんが子供から大人になり、そして人生の伴侶を無くすところまでで既に泣ける。きっとこの先も何度も観るだろう。

第2位 ビクタービクトリア

これはもう随分昔の映画。仕事も無くてなりゆきで男装して舞台に出たジュリー・アンドリュース。ところがこれが大ウケするわけである。ゲイネタが多いことから当時の日本だとあまり評価されにくかったのかも知れないが、ジュリーの歌は本当に素晴らしいと思う。Blu-Rayが出ていないのが本当に残念な作品。

第1位 スクールオブロック

実は、ジャック・ブラックのエキセントリックな演技は嫌いなのである。色々と無理な設定はあるものの、ロックを通じて子供達が成長していくのがとても楽しい。こう書くとありきたりだけれど、成長するのは子供だけではない。大人も同じように成長していくところが良い。ジャックがダークなロッカー達に染まっていく生徒を連れ戻し、ロッカー達に「子供の手本になるような大人になれ」ってのは痛快だった。最近、特にそういう場面を実際の社会の中で多く見るからね。
音楽も良い。クライマックスのライブもとても良い。出しゃばり過ぎのジャックは相変わらずだけれど、曲も良いし楽しそうにパフォーマンスを繰り広げる子供達もすごく光って見える。良い映画だと思う。