南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

実家への帰省と猫と社会の穏やかな空気

今年も気が付けばもう残り二日もない。実家には母親が独りで猫2匹と住んでいるので、毎年盆、正月は実家に帰省することにしている。兄が近くに住み、ほぼ毎日様子を見に行ってくれているが、やっぱり僕も休みくらいは親に顔を見せないとと思う。ということで今夜は実家から。
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今年一年の総括を・・と思ったが、それはまあ明日で良いか。
それにしても実家に着くと落ち着くなと思う。それは家の中のことだけではなく、世間との摩擦の少なさだ。
街(ってほどじゃないが)を歩いていても歩きスマホでぶつかってくるような輩もいないし、車を運転していてもみんな穏やかで安全運転。割り込みもなく周囲に気遣って運転しているのが分かる。東京のギスギスした雰囲気は微塵もない。

まあ、確かにここには大きなショッピングモールに行くのに車で30分もかかるとか、ちょっとした買い物も車がないと行けないとか、IMAXシアターも無いし美術館も美味しいレストランもない。でも猫がいるから良いかな。
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ただ、人の温かさや優しさ、この何とも言えない穏やかな空気は、自分が年齢を重ねるごとに強く感じるようになってきた。単に自分が年老いたのか、それとも東京やらその周辺がおかしいのか。

この違いはなんだろうね?
単に人が多いから?外国人を含む違う文化が入り交じっていて、とにかく自分本位で生きていかないと他人に出し抜かれてしまうから?競争社会の中心にいて自分以外は全て敵なのが日常になってしまっているから?

陳腐な言葉だが、東京は高度成長によって、良き昔にあったものをたくさん無くしたんだとお思う。ここでは歩きスマホ歩きタバコもいない。ルールやマナーが徹底しているからではない。それが誰かにとって不快であることを知っているし、それを考える心の余裕があるからだ。

仕事を辞めて戻って来るのも悪くないなぁ・・なんとなく帰省初日でそんなことを感じてしまった。人以外の動物でも同じらしいが、密集状態にすると秩序が乱れる。もっと地方でも豊かに暮らせるようになれば迷わないんだけどね。