南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

さて、昨日に続いて今夜も映画のお話。実は昨日映画を観た後、家で「ヤングフランケンシュタイン」を観て、今日は「7つの贈り物」「スペースカウボーイ」を観てた。3つとも古い映画なのは、新作を観ると何故か古い映画を観たくなってね。

 

んで「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」。

 

何て言うか「安定感がある」というのがこのシリーズの全体を通じての感想ではある。アクションもある、ネタもある、捻りもあって小さなラブストーリーもあったりして。ただ、このシリーズはどうしてもトム・クルーズが前面に出てしまって、それが好き嫌いを感じさせるんだろうなぁ・・と思う。僕自身は別に好きでも嫌いでもないので、映画そのものを楽しめるのは利点なのかなと思う。

 

今回はCMで散々流れた飛行機にしがみつくシーンからスタート。ここ最近って、一番の見所をCMやYouTubeで流してしまったりしていて、実際に映画を観たら「これだけ?」って感があるのだけれど、そこは安定感の「ミッション:インポッシブル」。ガンファイト、体術でのアクション、カーアクション、それに加えて今回はバイクアクションもある。多くのアクションはトム・クルーズ本人がやっていると言っているが、流石にバイクのシーンは違うだろうな。あんなところでコケたら谷底だし。このシーンがなかなか楽しめた。

 

もう一つ、いつもの逆転につぐ逆転。「もう終わり!危機一髪!」ってところでの逆転はやはりハラハラドキドキからのスッキリ!で気持ち良い。これもこの映画の見所だろうね。水中のシーン、敵に捕らわれるシーン、カーアクションで追い詰められる、それでもそこから奇想天外だったり、強い意志だったり、卓越した能力(あくまで映画の中でだけど)で切り抜けるのは自分自身が同じ立場で活躍することを夢想するんだろうなと思う。子供の頃のようにね。

 

んでもって、個人的にはもう一つ。「ミッション:インポッシブル」って人間関係を割と複雑に入り組ませていてるところがあると思う。個々のメリットと国としてのメリット、愛情や友情や憎悪なんかの感情が人間関係の厚みを上手く作っているんじゃないかなと。本作でもそれを強く感じた。だから映画を薄っぺらいとあまり思わない。

 

それから、前にどこかで書いた気もするけれど、やっぱりサイモン・ペッグが良いね。今回は活躍の場が少なかったけれど、サイモン・ペッグは「スタートレック」でもサイモン・ペッグだし、「宇宙人ポール」でも同じテイストを持っているし、割と前半シリアスな顔をしている「ホットファズ」でもやっぱり同じサイモン・ペッグ。演技が上手いというか下手とかいう種類のものじゃなくて、そこにいるだけで映画全体を引き締めたり、和らげたりできる俳優って割と少ないと思う。サイモン・ペッグも僕が大好きな俳優の一人である。

 

「ジュラシック・ワールド」に比べると良いことばかり書いたけれど、若干マイナス要素があるとすると、それは「飽き」かな。上記に書いたようなことが繰り返されるので、観客は刺激に慣れてしまうように思う。実際、今回、それを強く感じた。「どうせこれ、助かるんだよね?」みたいな。こういうシリーズものはそういう点が難しいね。

 

個人的には70点。これでも高めの点数です。十分楽しい映画でした。