南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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うつ病の原因に関する一考察

あるwebサイトで過酷な労働条件によるうつ病の発現についての記述を発見した。これはこれで大きな要因だと思うが、経験則による個人的な所感はそうではない。

一番重篤な要因は、個人を認知されないことであると思う。マズローの5段階欲求説にもあるけれど、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求が断たれた状態において、非常に強いストレスを感じ、それがうつ病のきっかけになると言うもの。

ではそれはどうやって起こるのか?

要は様々な場面での評価システムの問題なんだと思う。自己認識から始まって、会社での評価、社会的にみた簡単には見えて来ない無言のルールやそれによる価値観の押し付けと他者否定。それにより先に挙げた3つの欲求を損なった結果強いストレスに晒されてうつ病の引き金になる・・と言うのが僕自身が感じたことだ。

自己評価はいつの世の中でも他者よりは強いのだと思う。でもそれは、自身が「頑張った」という認識を持った場合に強い失望と悲しみを伴うものではないだろうか?本来、評価者はそれを納得できる指標で表すと共に、次ぎのステップに向けたモチベーションの醸成を行うべきと思う。それがトータルで全体の成果と言う形で結実するのでは無いだろうか。闇雲な減点方式で個々のやり甲斐を削いだ結果、短期的に原資の節約にはなっても、長期的に見た場合にヒューマンリソースを損なう結果になってはいないだろうか。

今の日本は世知辛さが充満している。だからこそ、それを余計に増長させることなく、平穏にすることで個々の能力を最大限に生かす土壌作りができるのでは無いかと思う。誰だって楽しく、平穏に、幸せに、そして健康に生きたいのだから。