南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

SRS iWOW 3D Part 2

先日購入したSRS iWOW 3Dの続報。しばらく使ってみたのでもう少し細かい使い勝手について書いてみる。

【良かった点】
最初はエッジがキツイと思ったが、耳が慣れたのか気にならなくなってきた。むしろ、これが無いと物足りないと思うようになってきたくらいで、慣れとは恐ろしいものだと実感している。音は相変わらず明瞭。元のイヤホンの素性があまり明瞭で無いもののせいか、この補完関係はなかなか素敵だと感じている。今は、SRS iWOW 3D無しの音楽は考えられない。

それと、コードが短いのはやっぱり取り回しが楽だ。不幸にもIE2のコネクタはストレートではないが(かといってL字ほど曲がりがキツくない)、それでも引っかけることもなく、AT-PHA31iのようにリモコン部分が外れる心配が無いのは精神的に良い。

【悪いと思う点】
まずは、iPhoneに差してもSRS iWOW 3Dを認識しないことが意外に多くて困る。酷いときには10回以上抜き差しをしても認識されず、無駄に時間がかかるし、万が一、電車などで抜け落ちた際に、再び音楽を流すような場面に出くわすと激しく鬱だ。問題はハードなのかソフトなのか分からないが、件についてSRS Japanに問い合わせをしたがまったく返事が無い。サポートは最悪だと言わざるを得ない。

次に、本体が抜けやすい点。本体がそこそこの大きさがあることと、ドックコネクタへ差し込んだ時に何のロックも無いのが問題だ。ポケットに入れている時にも抜けそうな状態になっていることが何度もある。しかも、接続部が華奢で力をかけると折れてしまいそうな不安がある。もちろん乱暴に扱う気は無いが、iPodやiPhoneは通常ポケットに入れるものだと思うし、電車で立ったり座ったりする場合にかなり気を使う。この点はAT-PHA31iは良く出来ていた。実際に使った状態でのテストがしっかりと出来ていないような気がする。

それと、電池の消耗がとても激しい点。音楽を聴いてるだけでみるみる電池残量が減っていく。アンプとはこういうものだと割り切ってはいるつもりだったが、これは精神衛生上良くない。せめて本体のLEDを消灯するなどして節電に努めて欲しい。音質の落差を考えると、OFFで使うことは無いだろう。無駄な機能だと思う。

アプリの味付けが濃いのも困る。元々他のアンプに比べて濃いめな感じの音がするのに、アプリでBASSやTrebuleを調整すると、聴きがたい音がする。ヘッドホン/イヤホンによっては重宝するのかも知れないが、手持ちのいくつかのもので試してみたがまったく必要性を感じなかった。

音質については良い面にも書いているが、明瞭なのと引き替えに濃すぎる時がある。僕のソースはゲインを下げて割れやかすれを多少回避するようにしているが、曲によっては高音のキツサ、低音のブーミーさが酷い時がある。概ね良好なのだけれども、曲によっては本当に酷いことがある。長時間は試してみていないが、これ、密閉度が高いイヤホンだと辛いのでは無いかとさえ思える。僕が使っているIE2や、ヘッドホンならば多少緩和されるが、電車などで効果のON/OFFも出来ないような状況の時には地味に困る。

とりあえず二週間くらいの感想はこんなところ。まあ、音質的に使わない選択肢を感じないので使うけれど、我慢も必要だってこと。それとは別にSRS Japanの対応は絶対に改善すべき点と思う。