南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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買っちまったぜ!(dyson V6 fluffy)

以前に「掃除機はやっぱりdysonなのか?」という記事を書いた。詳細は前のエントリーをご覧いただくとして、やっと決心がついて「V6 fluffy」を購入するにいたったので簡単に紹介しよう。

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この時期であれば、バッテリーがリチウムイオンとなり、稼働時間が倍に伸びたV8の方が選択肢としては正しい気もする。ただ、問題がひとつ。ウチはキャットタワーの掃除のことを考えると、フレキシブルタイプの延長ホースが必須である。現在の「V8 fluffy」にはその設定がなく、別売りでも現段階では販売されていない。延長ホース付きのモデルだと「V6fluffy+」か「V8 fluffy+」になるのだが、そうなるとかなり価格が跳ね上がる。V6にはあるのだが、別売りで5千円ほど。割と高い。
そんなことから、欲しいと思いつつも価格を考えるとなぁ・・ということで躊躇していたのである。

で、先日家電量販店に行ったら、「タイムセール」という甘美な文字が。(^_^;)

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対象商品はV6とV8のfluffy。ここのところ値段が下がっているのは知っていたのだが、それよりもかなり安い。しかし、これに延長ホースが5千円。予算的には4万円が上限かなぁ・・と思っていたのだが、V8 fluffyでも5万円ちょっと。これで心が揺れた。ただ延長ホースが付いてない。V8とV6の違いは先ほども書いたが稼働時間が倍になっていること、リチウムイオン電池を採用していること、騒音レベルがかなり下がっていること、そして吸引力が15%伸びていることがある。ただ、その分重量が増しているのはマイナスだ。両者を持って重さを比べてみたが、思った以上にV8は重く感じる。使い勝手として、実際に量販店で試してみたが、吸引力は差を感じない。これは、あくまでソフトローラーヘッドを使った場合だが、これが実によくできている。大きめのゴミも上手に巻き込んで吸い込む。V6だと吸引力が足りないか?と思ったのだが、吸引力の強くなるMAXモードを使う必要性をまったく感じない。


となると、問題は稼働時間と明らかに軽いV6のメリットをどう考えるかだろう。それともう一つ。V8 fluffyを選択した場合には延長ホースがない。これはかなりマイナスポイントだ。もちろんV6を選択した場合には余計に5千円がかかることになる。うーん・・と悩んでいたら、販売員の方が「あの・・V6用ですが試供品?みたいなものならサービスでお付けしますよ?」とのこと。素早く計算すると、4万円を切る価格でV6 fluffyと延長ホースが手に入る。それに本体の軽さはかなり魅力だ。ということで、その場で即決し、V6 fluffyを購入してきた。

 

ちなみに、ウチには家人のDC35がまだまだ現役である。ただ、バッテリー稼働時間が短く、ちょっとした時に使うのにはメチャメチャ便利なのだが、家を全体的に掃除するにはやっぱり足りない。かといって、今までのキャニスター型をよいしょと持ち出し、ガラガラと引きずりながら掃除をする大変さから解放されることを考えると、やっぱりコードレスクリーナーはとても便利だ。実際、毎日の掃除は家人のDC35がメインになってしまっている。気軽に使えるのがこんなに大切なことだとは思わなかった。それが今回の購入に踏み切った理由でもある。

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さて、大きく変わったのはやはりヘッド部分だろう。このソフトローラー、実によく考えられている。一見すると床吹き用?と思えるが、大小のホコリやゴミを実によく吸い込んでくれる。今まで、猫砂やちょっと大きめのゴミなどは、キャニスタータイプの掃除機の強力な吸引力でも一度ヘッドを持ち上げ、上から被せるようにしないと吸い込めなかった。ところがこのソフトローラーは、それらもうまく巻き込んで吸い込む。それだけではない。ブラシ型のローラーの悩みのタネとして、糸などの長いものの絡みつきがあるが、このソフトローラーでは糸状の長いものも絡みつかず、そのままダストボックスに吸い込んでくれる。

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確かにその大きめで重いヘッドは弱点にもなり得るが、ヘッドもほぼ90度まで曲がるし、壁にくっつけるようにしてやれば部屋の隅のホコリやゴミも綺麗に吸い取る。「掃除機は吸引力」と思いがちだが、こうやってみるとヘッド部分の形状の方が大きい要素じゃないかと思えてくる。実際、吸引力が強いMAXのモードで使うことはほぼ無い。更に「本物のサイクロン」であるdysonであるため、吸引力が途中で落ちないことも実感できる。もちろん、ダストカップ内で詰まるような量のゴミが溜まると吸引力は落ちるが、それはどのサイクロンと謳っている掃除機でも同じだろう。以前にも書いたが、とにかくフィルターが汚れない。その直前でシッカリとゴミやホコリと、空気とが分離できているのが良くわかる。

 

ただ、弱点もある。まずはカーペットだろう。

我が家には猫が3匹もいて、カーペットの掃除はほぼ毎日やらないと猫の毛がたくさんくっついている。この毛を剥がして吸い込むのはあまり得意ではない。毛先の長いタイプのカーペットだとさらに苦手だろう。もちろん吸えないわけじゃないが、カーペットだと家人のDC35の方が猫の毛はよく取れると感じた。上位モデルにはブラシヘッドも付属しているものがあるが、その理由がよく分かる。また、V6には幅の狭いブラシ型のモーターヘッドも付属していて、こちらならDC35よりもよく取れるのだが、いかんせん幅が狭くて広いカーペットの掃除には実用的ではない。そもそも目的が違うのだから仕方がないのだが。ただ、この幅の狭いモーターヘッドは布団掃除には向いているように思う。
布団用には別売りの専用ヘッドがあるのだが、この小さいヘッドの方が使い勝手が良く、吸引力も高い。

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別売りでオマケに付けてもらった延長ホースはキャットタワーやAVラックの掃除にとても便利。ウチのキャットタワーは天井までの高さがあるので、改めてこのホースは必須であったことを思い知る。

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しかし、一番の問題は以前のモデルから散々言われている「ゴミ捨て」の方式だろう。底蓋をパカッと開いた瞬間に、せっかく取ったホコリが舞うのが分かる。良い案を考えてくれと言われても出せないが、ウチではスーパーのビニール袋に包むようにしてカップを開けるようにしている。これなら撒き散らすことも抑えられる。ただ、それ以外にも細かいホコリはちょっとした溝などに微妙に溜まる。DC35よりも吸引部が改良されたV6はそれほど酷くないが、DC35では内部の穴の開いた部分にホコリが詰まるので、どうしても定期的にバラして掃除する必要がある。酷くないとは言ってもV6も同様で、たまにバラして、使わない歯ブラシなので優しくホコリを落とす必要はある。そもそも、フィルターの水洗いは一ヶ月に一度はするようにと説明書にもあるのだから、その時に同時にやる必要があるだろう。掃除機の掃除。この点は紙パックはやっぱり便利だと思う。

 

他にも微妙な点はある。まず、充電台がそうだ。一見オシャレな充電台なのだが、これ、以外に置き場所に困る。壁にネジ止めできるのだが、賃貸住宅などでは無理な話。ネットを探すと専用のスタンドが販売していたりするが、8千円ほどの価格。流石に馬鹿らしくなる。これなら自分で作れば千円程度で作成できるだろう。ということで、スタンドは後日作ることにした。それまでは部屋の片隅に立て掛けておくことにしているが、何かの拍子に倒れそうで怖い。本体もそれほど頑丈そうには見えないので余計に心配になる。

 

コードレス掃除機は「ひょいと出してひょいと使える」のが良い。ただ、多くの掃除機はそのために犠牲にしていることが多いが、dysonはその点が非常に優れている。まあ、値段に見合っているかと言われれば、流石に高過ぎるとは思うのだが、今回のようにタイムセールなどのタイミングで買えば、それなりな値段で買える。V8の持続時間は魅力だったが、重さと価格、そして延長ホースをトレードオフした結果であり、十分な買い物ができたと思う。
ちなみに、V8の静かさは圧倒的だったのだが、V6でも今まで使っていたDC35よりも静かであったことを付け加えたい。