南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

映画用に老眼の入っていないメガネを作ってみた(ついでにクリップオン・サングラスも)

遠近両用のメガネを日常的に使うようになって・・確か10年以上経つハズだ。最初の頃こそ違和感があったが、今はまったく無い。累進レンズ(徐々に度数が変化する)の歪みはあるハズなのだけれど、自分が目線を顔の位置で無意識に調整しているのだろう。それに、スマホを見る位置での距離、PCの液晶を見る距離、テレビを見る距離、遠くを見る上部で絶妙にバランスが取れている。ただ、仕事でPCの液晶を見ることを主眼に置いているので、遠くを見る部分がかなり上になっていて(上から1cm程度しかない)、それは作る際に店にお願いしてそうしてもらった。だけれど、不思議とこれでも遠くはよく見える。慣れなのかな?

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で、これだとスマホもよく見えるし本も読みやすいので愛用しているのだけれど、ちょっと困る場面が出てくる時もある。それは「字幕映画を観る」場合のことだ。想像してみればすぐに分かるとは思うのだけれど、映画の字幕は多くはスクリーンの下側に出る。つまり、その部分は「老眼」の部分なのである。当然、字幕はぼやけて良く見えない。IMAXの様にスクリーンが大きければその落差は更に激しい。かといって字幕を追いかけると肝心の映像が追えなくなる。これでは本末転倒だ。今まではボンヤリは見えているし、英語がまったく分からないわけでもないのでそれで我慢していたが、老眼が進み、度数を上げたのが昨年のこと。それから更に字幕が読めなくなり、仕方がなく「映画館用のメガネ」を作ることにした。ちなみに、俳優の「声」もその俳優の演技の一部だと思っているので、基本的に吹き替え版は観ない。

それで買ったのがこれ。映画用だけなので、レンズの部分を大きめにした。本当ならフレームレスの方が良いのだろうけれど、最近は品数が減った(壊れやすいから?)のと、気に入ったのが無かったのでこれにした。映画以外だとドライブなんかでも役に立つかな?とも思って。

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ここで問題発生。視力測定を何度やっても違和感がある。なんというか・・左右のバランスが崩れているような?感じ。数分で気分が悪くなってくる。目眩と吐き気。ある程度の妥協点を見いだして作ってみたけれど、ダメで作り直してこれが2個目のレンズだ。わずか4日で諦めてレンズを変更したという顛末だ。

新しいレンズを加工してもらっている最中にハタと気が付いた。「今の遠近両用のメガネのデータがあれば良いんじゃね?」である。今のメガネでは何の違和感も無い。だったら、それと同じように作れば良いのだから。もちろん新しいレンズも店で調べてもらったが、累進レンズだと正確に計測できないのかも知れないし。

早速データを取り寄せようと思い、遠近両用のメガネを作った店に行ってみた(実は近くにある)のだが、ここでもデジタルデータで残っているわけではなく、実際のメガネを測定器に掛けて計測していた。で、出た結果が下の画面。

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上が元のメガネ。下が新しいメガネ。新しい方は、違和感が大きいので意図的に測定結果(以前のメガネを計測したデータより)から度数を落としてあるとのことだったが・・なに、これ。全然違うじゃん!同じメガネを計測するのに、メーカーによってこんなに違うの?とちょっとした衝撃。確かに、累進レンズだとその歪みで多少は計測ズレみたいなものがあるのかな?と思ったのだけれど、左右で逆の強さだったり乱視軸がかなりズレている。

早速新しいメガネ屋さんに行ってこのデータを見せた。「ええっ!こんなに違いますか?!」とのこと。既に一週間で一度レンズを交換しているのでもう一度作り直すよりはしばらく様子を見るつもりではいた(なにせ半年間はレンズ交換無料になっている)が、やっぱりこの度数と乱視軸で試してみたい。検査用のレンズをはめ込むメガネフレームで上記のデータを再現してみてもらったが・・うーん、イマイチ。どして?違和感も少し残っているし、何よりボヤけている。この時点で混乱を極めるのであった。確かに新しく作ったメガネは良く見える。検査用のメガネは2枚のレンズを重ねているので、その影響もあるのかも知れない。また、度数を上げすぎると疲れる・・ような話しは以前から何度も聞いたことがあるので、相談した結果、少し弱めにしたがそれでも新しいメガネの方がクッキリ。ただ、左右の違和感がものすごく強い。これって多分、乱視軸だよなぁ・・とか色々と考えたが分からない。

結局、作り直したその日のことだったので、とりあえずこれで一度試しに映画館に行くことにして、その結果もう一度検討することにした。でも多分、違う眼鏡を掛け直す違和感は無くならないだろうから、結局作り直すことになるのだろうな・・とちょっと重い気分。メガネ作りは、計測やらレンズ加工、新品ならフィッティングなど時間がかかるものだから。

 

ついでに。前のメガネ屋さんにデータを計ってもらいに行った際、なんとなく手ぶらで帰るのも悪い気がするなぁ・・と思い、店内をブラついていたら面白いものを見付けた。というか、以前から市場にあるのは分かっていたが、クリップオンのサングラスである。

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これ、特定のフレーム用だったのだけれど、別売りもしているとのこと。なんとなく今のメガネの形状に似ているので試しに乗せてみたら、あまり違和感がない。で、買ってみた。

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微妙にズレてはいるけれど、見る側も見られる側も気になるほどじゃないだろう。そもそもそんなに他人の顔なんて凝視するものでもないし。はめ込みのフックは意外にシッカリしている。これでお値段、3千円ほど。

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フレームはチタン製だが、レンズそのものはキズが付きやすいだろうから、保管時にはケースに入れるなどの対応は必要だろうが、今のように日差しが強い時期にはとても重宝しそう。まあ、このエントリーのオマケということで。