仕事に行くことができなくなり、それでもできる限り散歩を・・と医師の言いつけ通り毎日一万歩を目標に歩いている。年齢と共に筋肉の衰えもあってか、数日前からふくらはぎが怠痛く、夜寝付けない。それでも薬で寝ていたのだけれど、やっぱり不快感はずっと続いていて、夜中に目が覚める。そのたびに深夜にお風呂に入ったりトリガーポイント・グッズでふくらはぎをほぐしてみたのだけれど改善せず、ある夜、衝動的に購入したのがこれ。
Panasonic EW-NA34というモデルで、既に生産完了品のようだ。現在はこれに足の先まで包み込むように覆うタイプのNA84か、腿まで長さのあるRA96しか家電量販店では見付けることができない。
しかし、自宅にはマッサージチェアが既にあることもあって、個人的に必要なのはふくらはぎのみ。マッサージチェアはその辺がちょっと残念で、横から圧迫する方式のためか、圧力が前後に逃げてしまってあまり「揉まれた」感がない。ということから以前から気になっていた製品で、実際に以前、新型を量販店で試してみた際に割と良い感触を得ていたというのもある。
ただ、割とお高い。足先や腿は必要ないので、ふくらはぎだけのタイプで良い物は無いかなぁ・・と探してみると、これがあった。基本的な構造は上位モデル?と同様であるだろうから、違いは無いと考えることにした。ちなみに、他社製品でももっと安価なものがあったが、あちらは、量販店で試した時に、ただ空気で圧迫するだけな感じで、今ひとつ「揉まれた」感がなかった。その辺は値段なりなのかなぁ・・と思った次第である。
さて、このNA34。実際に使ってみた。まずは広げるとこんな感じ。
対応しているふくらはぎの直径は約27〜48cmとある。実際に自分のふくらはぎの周囲を測ってはいないが、上位機種を量販店で試した時には問題が無かったし、なにより僕よりもずっと太い足を持つ家人でもOKだったのでそこは問題ないと思った。
実際に巻き付けるとこんな感じになる。
ベッドの上なのでちょっとみっともない格好だが(^_^;)そこはご勘弁を。
リモコンは4種類の揉みと、強さが三段階になっている。
ちなみに、下の「足」というのは、ふくらはぎではなく、足先に巻いて使う場合のモードだ。ふくらはぎに使う場合は上の3種類。とりあえず「しぼり上げ」「弱」で。
コンプレッサーの音は思ったよりずっと静かだ。上位モデルを試した時にはもう少し音量も大きかったような気がするが、これはエアバッグの容量によるのかも知れない。あくまで予想だが。映画を観ながらでもそれほどノイジーには感じない。
で・・い、痛い・・けど・・気持ち良い!・・ってな具合。「弱」なのに。何度か使ってみると足がほぐれたせいか、単純に慣れたせいか「中」が丁度良いあんばいになったが、最初は結構強力で驚いた。女性だと痛くて無理!と感じるんじゃ?と思ったくらい。
モードの方は「しぼり上げ」は上下のエアバッグがよくコントロールされて、確かにしぼり上げるような気持ち良さがある。それに対して、「もみほぐし」「ソフトもみ」は圧迫と弛緩を繰り返してジンワリと揉んでくれる。どこかのレビューで「血圧計と変わらんじゃないか。」という評価があったが、ある意味、この二つのモードはそうかも知れない。ただ、「もみほぐし」は上下のエアバッグが交互に圧迫をしてくれて、「しぼり上げ」とはまた違う「揉まれた」感がある。寝る前なんかだとなかなか気持ち良い。
では、難点・・と思われる点を。
一番心配なのは耐久性だ。考えられるのは以下だろうか。
- マジックテープの劣化
- コンプレッサーのコードからのエア漏れ
- エアバッグのエア漏れ
マジックテープは代用する方法があるが、頻繁に使っていると貼り付かなくなってくる。最初は僕専用だったのだが、家人も「気持ち良い!貸して!」ということで、一日に二回の装着/取り外しをしている。しかし、今書いたように足に巻くための代用なら他にも方法はあるのであまり心配していない。問題はコンプレッサーやエアバッグのエア漏れだろう。これはそうなったらどうしようもない。現時点でどの程度の耐用年数があるのか分からないが、結構な圧力がかかることを実感できるので、ここが一番不安な点だ。まあ、もし補償期間外になったら買い替えるしかないだろう。
今まではマッサージチェアだけで良い・・と思っていたが、実際に使ってみると、マッサージチェアとは異なる「揉まれた」感がとても気持ち良いだし、使わない時にはコンパクトに収納もできる。お値段はそこそこだけれど、もちろんチェアよりはかなり格安だ。ふくらはぎの不快感に悩んでいる方は、是非一度試してみると良いと感じた製品である。